最近、韓国映画界で最も熱視線を浴びているのは、断然『82年生まれ、キム・ジヨン』だ。
韓国で10月23日に封切られる本作は、同名のベストセラーを原作にした作品として大いに話題を呼んでいる。
映画『82年生まれ、キム・ジヨン』監督&主演キャスト、“映画化の理由”や“3度目の共演”を語る
そのような作品に出演することが、負担ではなかっただろうか。
主演を務める女優チョン・ユミは、「特に悩みはなかった」と話した。
出演のきっかけについては、「いい作品の1つだった。その時期により惹かれたのだと思う。実は私は1人、あるいは2人で引っ張る作品は荷が重いと感じるほうだったが、これは一度やってみたかった。不思議と負担はなかった」と言う。
「主演を務める場合、映画の撮影だけでなく、他にも責任が課せられるので果たして私に務まるだろうかと以前は思っていた。ただ、昨年はそういう心配がなくなった。『82年生まれ、キム・ジヨン』は、ある意味もっと負担を感じなければならない作品のはずだが、不思議とそんな感じはなく、自然だった。他の作品と同じく、これは私の仕事だから当然やるべきだと思って撮影した。負担がなくて良かった」
フェミニズムに対する議論を巻き起こした小説『82年生まれ、キム・ジヨン』の映画化が発表されると、反感を持つ一部のネット民が出演キャストに悪質なコメントを残したりもした。
それについてチョン・ユミは「ストレスはなかった」とし、「驚いてはいたが、私がストレスを受ける必要はないと思った。こんな反応もあるかもしれないと思っていたから。私たちはただうまく作っていくのが仕事なので、計画通りに撮影していった」と述べた。
悪質なコメントについては「目にすることもあるが、多すぎて全部は見れない。見るのもちょっと大変だ」と、率直に明かした。
1983年生まれのチョン・ユミは、『82年生まれ、キム・ジヨン』をどう思ったのだろうか。
「脚本を読んで、女性としての共感よりも、気にかけられなかったことに対する申し訳なさが最も大きかった。私は娘であり、友だちで、俳優なので、この話をうまく表現できる時にぜひ演じたかった。当たり前だと思ったことについて振り返るきっかけになったので、うまく表現したいな、と。それがこの職業をもつ私にできる仕事だと思った」
自分のことを「無愛想な娘」と表現するチョン・ユミは、この作品を通じて「娘としての自分」を改めた考えたという。
「これまで家族が私の職業を理解し、気を遣ってくれることを当たり前に思っていたが、それが間違っていたと気づいた。本当は私、家族にあまり関心がなかったみたい。毎日連絡は取り合うけれど絵文字もなく簡単なメッセージばかりだった。それを今になって気づいたのが恥ずかしい。家族のありがたさを改めて感じた」
劇中では出産と育児、仕事をこなす女性を演じている。まだ未婚のため、経験者であるキム・ドヨン監督に最もアドバイスをもらったとそうだ。
「監督は2人のお子さんの育児と映画の仕事を平行している女性なので、以前からたくさん話し合った。また、育児をしている友人たちからも、たくさんメッセージをもらった。友人だちが映画をどう見てくれるか気になる」(つづく)
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