俳優クォン・サンウが、映画『二度しましょうか』(原題)で帰ってきた。
10月17日に韓国で公開された本作は、人生初の“離婚式”を行ったクォン・サンウ扮する主人公のヒョヌが、シングルライフを楽しもうとした瞬間、男友だちを連れて再び現れた妻によってハプニングに巻き込まれるストーリーになっている。
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クォン・サンウは、「脚本がスラスラ読めたし、今の僕の年齢で出来るラブコメだと思って選んだ。僕の年代だと、ラブコメをする機会が少ないので」と作品選びの理由を話す。
「映画を選ぶときは制作会社や監督も大事だが、脚本が興味深ければ心が揺れる。脚本を読んでずっと想像してみたり、頭の中で撮影のシミュレーションをしたりする作品がある。この作品も、何か僕に出来ることがあるんじゃないかと思った」
“バツイチ”の主人公・ヒョヌを演じるクォン・サンウは、リアリティ溢れる芝居を披露する。映画『探偵なふたり:リターンズ』でも発揮した、彼の“専売特許”演技だ。
「いくらいい脚本でも、他の俳優がもっとうまくやれそうなら思い切って諦める。ただ、この作品だけは僕がうまく出来ると思った」
妻の女優ソン・テヨンと微笑ましい結婚生活を送っているクォン・サンウ。
劇中、離婚のために奮闘するヒョヌにどれだけ共感できたかを聞くと、こう言う。
「(離婚は)僕とは関係ないことだけど、結婚が自分の選択だったように、離婚もそんなものだと思う。周囲では頻繁に起こることだ。離婚についてシニカルすぎず、愉快なタッチで男女の感情を表現したいという企画意図には十分共感した」
結婚12年目の感想も率直に語った。
「安定した結婚生活を送っても、その中には葛藤が存在する。いくら仲良し夫婦でもそうだ。それでも妻は僕の永遠の味方だから、そこから感じる安心感がある。僕もまだ未熟者だが、家に帰って妻と子供を見るといろんな思いがする。より尽くしたいと思うし、ここが僕の避難所だなと感じる」
今回の映画を通じて、感じたことは何か。
「結婚を二度もするのは、あまりにも疲れることだと思った。出来る限り、一度の結婚をしっかりやるべきではないだろうか。その延長として、可能な限りどの選択も慎重に行って、その結果を受け入れようと思う」
実際に結婚生活はどんな感じかと聞くと、クォン・サンウはこう話す。
「妻も女優だが、(仕事に)欲を出さないので子供を育ててくれている。僕は仕事がないときは息子のサッカーレッスンの送り迎えを当たり前のようにする。妻が子供に愛情を注ぐ姿を見ているし、信頼が積み重なっているから(妻が)愛おしい。母親の役割が最も大変そうだ。僕も、家にいるときはなるべく子供と時間を過ごそうと頑張っている」
妻のソン・テヨンが普段、インスタグラムにクォン・サンウの写真をアップすることについては、「僕はSNSをやっていないし、機械音痴だ。妻は育児のために仕事も休んでいるから、SNS活動でストレスを解消する。それが自分の表現方法であれば、尊重するのが正しいと思う。妻による幸せの表現なので、悪くは思わない」と、理解を示した。
クォン・サンウは先日、「洗車場」をオープンして話題を集めた。数多くの芸能人が副業に乗り出す中、洗車場は前代未聞である。
「映画制作に興味があるので、社屋みたいなものを建てて人々が行き来するようにしたいと思って、あまり悩まずに作った。日頃、駐車に悩まされている関係者たちが、僕が用意した空間を利用してくれるのが気持ちいい。大きな収益は出せないけれど、人に役立つのが嬉しい」
映画『探偵なふたり:リターンズ』当時、「7年間、地道に作品活動をする」と宣言しているクォン・サンウ。
「その時言った7年後は、僕が50歳になるまでという意味だ。それまでは地道に映画に出演するのが目標で、その後はいいコンテンツを開発して制作するのが最終目標だ」と、恥ずかしそうに笑った。(つづく)
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