歌手兼俳優イ・スンギの義母、女優イ・ユビとイ・ダインの母親、化粧品で成功した事業家――。
ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で憎き悪役の“チェ尚宮”を演じた女優キョン・ミリが、韓国芸能界の話題の中心に浮上した。
次女のイ・ダインが“国民の弟”イ・スンギと結婚する慶事をむかえたが、世論はキョン・ミリに好意的ではない。過去に彼女の夫が株価操作などで懲役3年を宣告され、優れた演技者であったキョン・ミリの名声にもひびが入ったためだ。
1985年のドラマ『朝鮮王朝500年-風乱』(MBC)でデビューしたキョン・ミリは、現代劇と時代劇を行き来しながら様々な作品を通じて視聴者に会った。
『ムドンイの家』(1992)、『LAアリラン』(1996)、『イヴのすべて』(2000)など数多くの作品に出演したなか、その美貌で時代劇でより大きな活躍を見せた。
特に『冬のソナタ』と共に最初に韓国ドラマを世界に知らせた『宮廷女官チャングムの誓い』(2004)の“チェ尚宮”役で、視聴者に深い印象を残した。その後も『朱蒙』(2007)、『イ・サン』(2008)、『ホジュン~伝説の心医~』(2013)など様々な時代劇に出演した。
プライベートでは1987年に俳優イム・ヨンギュと結婚し、イ・ユビとイ・ダインという2人の姉妹を産んだが、1993年に離婚。その後、1998年に現夫のイ・ホンホン氏と再婚して息子をもうけた。
女優の他にも、化粧品事業家として優れた手腕を見せた。2013年、化粧品ブランドのエギョン産業と提携したホームショッピング専用化粧品「エッセンスカバーファクト」は、「キョン・ミリファクト」と呼ばれ、発売3カ月で90億ウォン(約9億円)の売り上げを記録した。同製品はエギョン産業の主要化粧品ブランドへと成長し、中国や東南アジア、北米など海外進出にも乗り出した。
勢いに乗っていたキョン・ミリのイメージが失墜したのは、2016年。夫の株価操作疑惑のせいだ。
当時、キョン・ミリの夫であるイ・ホンホン氏は、会社が有償増資をする際、香港系の資本が投資するなど好材料の内容を虚偽公示し、株価を浮揚する手法で数十億ウォン(数億円)台の不当利益を得た疑いが持たれた。
キョン・ミリもやはりその会社の大株主であったため、議論を避けることはできなかった。イ氏は2018年に懲役4年、罰金25億ウォン(約2億5000万円)を宣告されたが、翌年の控訴審で無罪を宣告された。
キョン・ミリの次女イ・ダインがイ・スンギと結婚するにもかかわらず、一部から冷たい視線が送られるのは、そんな“家族史”のためだ。
弱り目にたたり目で、最近は2人の娘の名前を改名し、“ヘリコプターママ”(ヘリコプターのように子供の周りを回りながらすべてに干渉しようとする母親)のイメージまでついてしまった。
次女イ・ダインは本名が「イ・ジュヒ」だったが、昨年6月に「イ・ラユン」に改名した。姉のイ・ユビも本名を「イ・ユジン」から昨年「イ・ソユル」に変えた。
2人の娘の芸名と本名が違うにもかかわらず、あえて本名を変えたという点で、一部からは宗教的な背景を理由に挙げたりもした。キョン・ミリは敬虔な仏教信者だという。ただ、簡単に宗教を他人に伝播したりはしなかった。
ドラマ『チャングムの誓い』を演出したイ・ビョンフンPDは2月9日、本紙『スポーツソウル』との電話通話で、「一部の俳優の場合、女性演技者の楽屋で(宗教を)伝道する姿を見たが、キョン・ミリ氏が自身の信心を表わした姿は見られなかった」と伝えた。
『チャングムの誓い』に出演した中堅演技者も、「キョン・ミリの宗教についてはよく知らない」と話した。
しかしキョン・ミリは昨年2月にも、とある仏教芸術展示会を訪れて写真を残した。最近では、婿となるイ・スンギとお揃いの数珠をした写真が話題を集めるなど、何かと“ヘリコプターママ”や“ヘリコプター義母”のイメージを固めている。
なお『スポーツソウル』は2人の娘の改名と関連してキョン・ミリと数回電話通話を試みたが、電話に出ていない。
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