SMエンタを電撃買収!BTS擁するHYBEパン・シヒョク議長「イ・スマン先生に全面的に共感」…目的は?

2023年02月10日 話題

これでHYBEは、SMエンターテインメントの筆頭株主になる。HYBEは少額株主が保有しているSMエンターテインメント持分の公開買収も実施する。

HYBEのSMエンターテインメント買収は、両社の力量を結集させて世界の大衆音楽市場でゲームチェンジャーに跳躍するためのものだ。

(写真提供=OSEN)イ・スマン(左)とパン・シヒョク

HYBEとSMエンタは、K-POP産業の先頭走者であり、開拓者だ。SMエンタはBoAのオリコンアルバムチャート1位を皮切りに、日本、中国、東南アジア、中東などにK-POP産業を拡大させてきた。HYBEは世界的なスーパースターであるBTSを起爆剤に、K-POPが全世界で現在のような人気を享受するうえで核心的な役割を果たした。

HYBEの創業者であり、筆頭株主でもあるパン・シヒョク議長とイ・スマン前総括プロデューサーは、今回の契約締結に先立ち、K-POPの未来に対する悩みを分かち合い、その解決策を模索するための方案に対する共感を形成した。その結果のひとつとして、今回の株式譲受契約(SPA)締結が行われた。

パン・シヒョク議長は、イ・スマン前総括プロデューサーがK-POPをひとつの産業に押し上げたことに対して尊敬の意を伝えた。イ・スマン前総括プロデューサーが描いてきたグローバルなビジョンを現実化するという意志も表明した。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

パン・シヒョク議長は普段から「HYBEは(イ・スマン)先輩が開拓して磨いてきた道にレッドカーペットを敷いてもらって、花道だけを歩いてきた」と言及するほど、イ・スマン前総括プロデューサーと互いに尊重と尊敬の関係を表明してきた。

そんななかパン・シヒョク議長は、イ・スマン前総括プロデューサーが今年初めに宣言した「Humanity and Sustainability」キャンペーンに深い共感を示し、当時、一連の事態で閉じこもり、苦しい状況だったイ・スマン前総括プロデューサーに持続可能なK-POPの影響力活用を共にしたいという意を伝えた。

これに対してイ・スマン前総括プロデューサーは、パン・シヒョク議長が音楽家として文化の価値を知り、K-POPが進むべき未来の方向に対する哲学を共有できると判断し、積極的な支持を送る決心をすることになった。

パン・シヒョク議長は「HYBEはイ・スマン先生が推進してきたメタバースの具現、マルチレーベル体制の確立、地球再生のためのビジョンキャンペーンのような戦略的方向性に全面的に共感した」とし、「HYBEの力量を投入し、グローバル市場でK-POPの地位をより一層拡大していく」と話した。

HYBEは1月15日にSMエンターテインメントが発表した「グローバル水準の支配構造」と連係し、SMエンタの運営構造を先進化するために万全を期する方針だ。HYBEはSMエンタの支配構造改善に対するイ・スマン前総括プロデューサーの意志を確認し、すでに理事会中心の経営を通じて最高水準の支配構造の透明性を備えたことはもちろん、マルチレーベル戦略の運営とファンプラットフォームの開発など業界の先進化を主導してきただけに、SMエンタの支配構造改善の過程に積極的な役割を遂行するという計画だ。

(写真提供=OSEN)少女時代

イ・スマン前総括プロデューサーは、すでにSMエンタと個人会社「ライク企画」間の契約解除という決断を下している。今回のHYBEとの合意過程では、ライク企画とSMエンタ間の契約終了日から3年間、サンセット条項により、一部の手数料がイ・スマン前総括プロデューサーに支給される内容を、SMエンタの支配構造改善に対する意志を示す次元で支給しないことを決めた。

個人レベルで保有していたSMエンタ関係会社の持分もHYBEに譲渡し、支配構造改善作業に全面的に協力することにした。HYBEも関係会社の持分整理を通じた支配構造改善に追加財源を投入して応えた。

HYBEはSMエンタの持分買収と同時に、少額株主の利益向上にも乗り出す方針だ。その一環として筆頭株主の保有持分買収価格と同じ価格で、少額株主の持分も公開買収することにした。公開買収のための資金調達などの諸般の手続きは、すでに完了した状態だ。

1株当たり12万ウォン(約1万2000円)で行われる公開買収は、筆頭株主が享受することになる経営権のプレミアムを少額株主たちと共有するという点で意味が大きい。イ・スマン前総括プロデューサーは、自分が享受することになる経営権プレミアムを少額株主と共有するために、今回の公開買収を進めることに対して積極的に賛成した。

HYBEはグローバルエンターテインメント業界内での競争力向上のために、持続的な革新を作っている。主要音楽市場である韓国、アメリカ、日本に拠点を形成し、グローバルな経営基盤を確保してマルチレーベル戦略の完成を通じて、独立的な権限を持つ多様なレーベル法人の運営に成功している。

そんなHYBEの力量とネットワークを基盤に、3大事業軸であるレーベルとソリューション、プラットフォームのすべての分野でSMエンタと戦略的なシナジー効果創出に乗り出す方針だ。グローバル市場を先導するファンプラットフォームをさらに拡張し、より広い世界中のファンがより多くのアーティストと出会い、K-POPの楽しさを享受できるようにするという趣旨だ。

プラットフォームを通じた協業はもちろん、SMエンタ傘下の多様なソリューション事業とHYBEの既存のソリューション事業間でもシナジー効果を模索していく方針だ。

(記事提供=OSEN)

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