そして2022年最高のヒット作を生み出したマ・ドンソクは、10月に開かれた美しい芸術人賞で映画芸術人賞大賞の栄誉に輝いている。
この賞は、『イカゲーム』のファン・ドンヒョク監督、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督、『神と共に』のキム・ヨンファ監督、俳優チェ・ミンシク、ソン・ガンホなど、これまで錚々たる人物たちが受賞してきた権威ある映画賞だ。
加えて、韓国映画製作家協会で主演男優賞も併せて受賞。韓国映画の歴史を作ってきた韓国のクリエイターたちが、今年最も立派な演技を披露した俳優にマ・ドンソクを選定したのだ。これは、俳優だけでなく、クリエイターとしての一面も持つマ・ドンソクにとってより意味深いものだ。
今年最もヒットした『犯罪都市 THE ROUND UP』は、27回春史(チュンサ)映画祭で新人監督賞、助演男優賞、最高人気映画賞、42回韓国映画評論家協会賞で新人男優賞、映画評価10選、第43回青龍(チョンヨン)映画賞で最多観客賞、技術賞、第58回大鐘(テジョン)賞で撮影賞、編集賞、ピープルズアワード男優賞を受賞するなど多数の映画賞で存在感を多分に発揮した。
BIGPUNCHに所属する俳優たちも、ドラマ、映画を問わず多彩なジャンルで活躍。イ・ボムスは映画『カムバックホーム』(原題)での主演をはじめ、Netflix映画『20世紀のキミ』への特別出演で存在感を示した。そしてキム・ミンジェは映画『事故物件 歪んだ家』『ハンサン 龍の出現』『迷惑』、ドラマ『刑事ロク 最後の心理戦』で強烈なキャラクター性を見せつけている。
ほかにもキム・チャンヒョンは『犯罪都市 THE ROUND UP』のチャン・スンチョル役で強烈な印象を残し、『宇宙+人』第1部、『HUNT』『オオカミ狩り』、ドラマ『リンク:ふたりのシンパシー』『未成年裁判』などで個性あふれる演技を披露した。
2022年を大豊作で終えるBIGPUNCH。この勢いは2023年にも続く見通しだ。
韓国映画界を代表するマ・ドンソクは、『犯罪都市』『悪人伝』『無双の鉄拳』『守護教師』『狎鴎亭』『聖なる夜:デーモンハンターズ』『荒野』など、多くの作品の企画・製作に携わり、主演を務めた。特に『狎鴎亭』は、2018年の『守護教師』でともに仕事をしたイム・ジンスン監督との義理を守って製作を引き受けた作品だ。マ・ドンソクの義理堅い動きは、映画界に良い影響力を見せている。
マ・ドンソクは今年の結果に満足せず、今後もクリエイター・演者両面で活発に活動する予定だ。
彼は現在、『犯罪都市4』を撮影中で、『聖なる夜:デーモンハンターズ』『荒野』『犯罪都市3』の公開を控えている。またマーベル作品『エターナルズ2』や世界規模の作品への出演、製作もすると見通されている。