「洗脳ソング」で話題に!K-POP界で“一線を画す”ガールズグループNATUREが振り返った2022年【インタビュー】

2022年12月24日 K-POP

2022年は多くの韓国女性アイドルが大躍進をとげたK-POPガールズグループイヤーだった。

【注目】NATURE、“2年ぶりの来日インタビュー”

IVE、LE SSERAFIM、NMIXX、NewJeansなど、“第4世代ガールズグループ”と呼ばれる彼女たちは今年デビューしたにもかかわらず大きな注目を集めており、IVEとLE SSERAFIMに関しては、TWICEを筆頭に紅白への出演も決まっている。

そんな“K-POPアイドル戦国時代”の昨今。多数存在するガールズグループで一線を画すのが、NATURE(ネイチャー)だ。

今年1月には、アフリカ伝統の高速足技「ザウリ」とK-POPが融合させた楽曲『RICA RICA』をリリース。今までのアイドルになかったユニークなコンセプトが、K-POPファンのハートをガッツリ掴んだ。ネットを中心に「一度見たら忘れられない」「この中毒性は一体何?」といった声が相次ぎ、大きな話題を呼んだ。

それから10カ月経った11月6日にはミニアルバム『NATURE WORLD : CODE W』をリリースし、日本で「NATURE JAPAN LIVE 2022 NATURE WORLD : LET’S DO THE “LIMBO!”」(11月29日~12月27日)を開催中のNATURE。今年2度目の来日となる彼女たちに、新曲や今後の展望について語ってもらった。

「新曲を聴いた時は“何これ?”と不安に」

――3rdミニアルバム『NATURE WORLD : CODE W』がリリースされましたね。タイトル曲の『LIMBO!』は、『RICA RICA』に次ぐ“第2の中毒ソング”として話題を呼んでいますが、初めて聴いた時の印象はいかがでしたか?

チェビン:正直、このユニークなコンセプトを上手くこなせるかが心配でした。でも、『RICA RICA』もできたんだから、この曲もなんとかなるはず、というマインドで頑張りましたよ!

ソヒ:最初は「LIMBO LIMBO~~!」という歌詞を聞いて「何これ?」と不安にもなったのですが(笑)、いざお披露目してみたら反応がとても良かったんです。楽しんでくれるファンの皆さんの姿を見て、私たちも嬉しくなりました。

――『RICA RICA』での経験が自信につながったんですね。そんな『LIMBO!』ですが、特に注目してほしいポイントはありますか?

ロハ:ミュージックビデオではみんなを魅了する“九尾の狐”に変身しました。髪を振り回す振り付けや、全力のリンボーなど、奇抜なポイントダンスに注目していただければと思います。多くの方々に気に入っていただけたら嬉しいですね。

――表現する上で難しかったことはありますか?リンボーの練習で腹筋が鍛えられたのでは?

ロハ:腹筋よりも椎間板ヘルニアになりそうでした(笑)。

ハル:実は筋肉痛で体が痛いんですよ。

セボム:やはり、リンボーの部分が一番大変でしたね。表情ひとつにしても、笑えばいいのか、泣けばいいのか、可愛い表情なのか、色っぽい表情なのか、ピンとこなくて…。結局みんなでカッコいい表情を頑張ってキープすることにしました。

ソヒ:みんな、心の中では笑ってるんじゃないかな(笑)?

(写真提供=ポニーキャニオン)

――今回のアルバムには、そんな『LIMBO!』の他にも『I`m Done』『You Right』『Rainbow』などの新曲も収録されていますよね。皆さんの“推しソング”はありますか?

オーロラ:私は『I`m Done』です。

ソヒ:私も『I`m Done』!NATUREならではの独特なハーモニーが際立つ曲だと思うので、気に入っています。

セボム:私も!全くおんなじ理由です!

チェビン:本当に良い曲なので、一度聴けば皆さんも絶対ハマると思います。

ロハ:『I`m Done』も良いけど、私は『You Right』も好きかな。

ハル:私も『You Right』が一番好き!

ユチェ:『You Right』は、ワクワクするようなダンス曲で、NATUREらしさがあると思います。

オーロラ:『Rainbow』も良い曲です。これは、私たちのファンである“LEAF”に向けた愛のメッセージがコンセプトのファンソングなんです。

ハル:しかも、初めて披露したのが今回の来日ライブだったんですよ!

ユチェ:日本のLEAFが喜んでくれるのを見て、もっと好きになりましたね。

試行錯誤の末に生まれた新曲『LIMBO!』

――どの曲も聴き逃せませんね。その中で『LIMBO!』がタイトル曲に決まった理由があるとしたら?

セボム:実はこのアルバム、準備に8カ月もかかりました。タイトル曲が3度も変わって、何度もレコーディングし直しました。ただ、タイトル曲としてはやはり『LIMBO!』がしっくり来たんです。

ソヒ:『LIMBO!』って、一度聞いたら忘れられない魅力が良いんですよね。

――コロナ禍も落ち着き、今年2度目の来日を果たしました。前回は代官山でショッピングをし、牛カツも食べたとおっしゃっていましたが、今回はいかがでしょう?

チェビン:今回は、ユチェとソヒ姉さんと大阪で焼肉食べ放題に行ってきました!

ソヒ:「食べ放題だから味は少し落ちるのかな?」と思いきや、全くそんなことなくて。すごく美味しかったです!

ユチェ:クオリティの高さに驚きました!

チェビン:調べてくれたユチェに感謝です。

ロハ:私はインドア派なのであまり外出はしないのですが、セボム姉さんから散歩に誘われて、道頓堀や大阪タワーの周りを2人でぶらぶら歩きました。そこでセボム姉さんが写真までキレイに撮ってくれて。

セボム:それ、いつSNSにアップするの?

ロハ:早くアップしなきゃ。

ハル:私は昨日、静岡でいちご狩りをしてきました。練乳をつけて食べるいちご、最高でした。

オーロラ:私は有名なパン屋さんとタピオカのお店巡りをしました。

ハル:韓国にいる時とやってること変わらないじゃん(笑)。

オーロラ:タピオカのお店を4件ほどハシゴして、どこが一番美味しいのか飲み比べました。パンも4つくらい食べました!

ソヒ:オーロラは本当によく食べるんですよ。

――今回も日本を満喫されているようで嬉しいです。2022年はNATUREにとってどんな1年でしたか?

ロハ:多事多難な1年でしたね。メンバーたちの努力と情熱に満ち溢れた年でした。

ソヒ:そして、一段と成長できた年でもありましたね。

ユチェ:たくさんの人にNATUREというグループを知らせることができたと思います。

――それでは、NATUREの「2022年3大ニュース」を挙げるとしたら?

セボム:1つ目は、デビューしてからNATUREが一番愛された年だったことですね。2つ目は、初めて音楽番組の1位候補に挙がったこと。3つ目は、私たちの事務所n.CHエンターテイメントが初主催のコンサート「n.CHworld Live 2022 in Japan」に出演したことです。

――なるほど。来年はどんな年にしたいですか?

チェビン:来年もNATUREがたくさん愛されるように頑張るつもりです。個人的にもやりたいことがたくさんありますね。車の免許も取りたいし、語学も学びたい、ゴルフや料理も習ってみたいです。

ユチェ:もっとたくさんの方にNATUREというグループの存在を知ってほしいですね。

ハル:グループとしての目標は、音楽番組で1位候補ではなく、1位を取ることです!個人的には、日本語を忘れかけているので、日本語、そして韓国語と英語も上達できればと思います。

セボム:来年は、私たちが活動する上で大きな原動力が欲しいなと思います。仕事でもいいし、皆さんの愛情でもいいし、何か揺るがない支えがあればいいなと。個人的には、学びの年にしたいですね。日本語も習いたいし、英語も。やりたいことが多いです。

ハル:一緒に日本語頑張ろう(笑)

ロハ:来年はグループがもっとたくさんの人から愛されて、リアリティ番組にも出演したいです。もちろん音楽番組で1位にもなりたいし、授賞式で賞もとりたいです。あと、セボム姉さんの言うように原動力が欲しいですね。個人的な願望としては、海外へ短期留学をしてダンスの可能性を広げたいです。

ソヒ:今より上手くなったら、一体どうなっちゃうの…。

セボム:私はあなた(ロハ)からダンスを学びたいよ…。

ソヒ:私は東京ドームで公演をしたいです!来年の目標にしては早すぎるかな?あとはメンバーが怪我をせず、健康でいてほしいですね。

オーロラ:大きなステージで単独コンサートをするのが目標です。あと、私は2年ほど中国に帰れていないので、実家に帰って両親に会いたいですね。

――最後に、日本のLEAFの皆さんにメッセージをお願いします!

ソヒ:来年2月にはさっぽろ雪祭りでライブ公演をします。その時もたくさんのLEAFにお会いできたら嬉しいです。最近とても寒いので、皆さん風邪には気をつけてくださいね。

チェビン:『RICA RICA』『LIMBO!』でも愛された分、来年もいい姿をたくさんお見せしていきますので、多くの関心と愛情をお願いします。

ユチェ:いつも会いにきてくれて本当にありがとうございます。来年も素敵な思い出をたくさん作りましょうね。

ロハ:今年は新型コロナの感染対策が少し緩和されて、やっとこうして日本のLEAFに会えたのがとても嬉しかったです。もっと成長して来年も素敵な曲でカムバックします。これからも私たちNATUREをたくさん愛してくださいね。

セボム:日本のLEAFにずっと会いたかったので、今年はたくさんの時間を一緒に過ごせて嬉しかったです。来年も会いましょう!

ハル:今回の活動を通じて、たくさんの日本のLEAFにお会いできて嬉しかったです。来年も、全国さまざまな場所でお会いできるように頑張ります。よろしくお願いします。

オーロラ:いつもたくさん愛してくださって本当に感謝しています。来年も新曲を出してさまざまな活動をするので、期待してくださいね。LEAFの皆さん、良いお年をお迎えください!

(文=新井いるる)

◇NATURE プロフィール

2018年8月3日にシングルアルバム『Allegro Cantabile』でデビュー。日中韓メンバーで構成されるガールズグループ。「NATURE」というグループ名には“明るくエネルギッシュな音楽でみんなを癒やしたい”という願いが込められている。デビュー直後にもかかわらず、幕張メッセで開催された「KCON 2019 JAPAN×M COUNTDOWN LIVE」では、TWICE、IZ*ONE、fromis_9など人気グループと肩を並べて出演するなど、日本人メンバーの“ハル”を擁して日本国内でも注目を集めた。11月には新メンバーとしてソヒが加入。2022年1月には『RICA RICA』をリリースし、その制作過程などに密着したドキュメンタリー「NATUREこのまま終わるわけにいかない」が話題になった。

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