韓国芸能界を襲った「校内暴力」や「いじめ」の話題。その中心に立っていた俳優らが続々と復帰している。
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頑なに校内暴力を否認するスターも、過ちを認め許しを求めて慎重な復帰を選択したスターもいる。
昨年、芸能界はもちろん、スポーツ界など韓国社会全体が校内暴力のイシューに覆われた。双子の女子バレーボール選手イ・ジェヨン&イ・ダヨンの過去の校内暴力疑惑で始まった一連の騒動は、芸能界に飛び火し、一部の芸能人たちも過去に校内暴力をしていたという暴露が続いた。
暴露を受けて校内暴力の過去を認めた芸能人もいるが、否定しながらも依然として葛藤のなかにいる芸能人もいる。
女優シム・ウヌは校内暴力を認めた。シム・ウヌの中学校の同級生だというA氏が「中学校1年生の時、シム・ウヌによっていじめられた」「身体的な暴力ではないが、狂いそうなほどの情緒的な暴力を主導したのがシム・ウヌ」と暴露した。
これに対してシム・ウヌは、所属事務所を通じて「在学時代に一緒に遊んでいた友人たちがいて正確には覚えていないが、その友人の一人が暴露者と争い、あるいは葛藤があって当時シム・ウヌを含む友人たちと関係が良くなかった記憶はある」と否定したが、暴露者の姉を主張する人物が追加暴露を行い、最終的にシム・ウヌは謝罪した。
シム・ウヌは「学生時代、私がその友人にした未熟な言動で、友人に思春期の学生時代に体験してはならない心の傷が深く残っていたことがわかった」とし、「幼い日に何も考えずに言った言葉と行動が、相手には深い傷として残る可能性があるという点に気づいた。今からでもその友人に心から申し訳ないという言葉を伝える」と話した。
校内暴力を認めたシム・ウヌは、去る10月に開かれた釜山国際映画祭を通じて約6カ月ぶりに公式の場に姿を現した。そして11月17日、映画『セイレ』(原題)の記者懇談会を通じて新たにした決意を明らかにした。
まず彼女は「とても久しぶりに挨拶をすることになった。封切りに対する感想から申し上げると、俳優たち、スタッフ、監督の皆がこの作品ひとつだけを考えて熱心に撮影したが、公開できる機会ができてうれしく思っている」と口を開いた。
続けて「これまで足りない私に多くの関心と愛を見せてくれたことに、自分がどう報えばいいのか悩みが多かった」とし、「このように作品で挨拶を差し上げることができて感謝の気持ちであり、この場を借りて、その時の私と共に作業してくれたチームに感謝の気持ちを伝えたい」と述べた。そして「また今後より良い人間として、より良い俳優として、より良い作品で証明し、良い姿を見せるよう努力しなければならないようだ。良い姿をお見せしたい」と話した。
シム・ウヌが校内暴力を認めて復帰した反面、俳優チョ・ビョンギュと女優パク・ヘスは、依然として自分たちに提起された校内暴力疑惑を否認し、復帰を試みている。
チョ・ビョンギュは海外で学生時代を過ごしていた高校時代、校内暴力を主導したという疑惑に包まれた。チョ・ビョンギュは潔白を主張し、所属事務所側も暴露が虚偽事実であり、暴露者が謝罪文を送ったと伝えた。
しかしまた別の暴露者が「謝罪文を書いたことがない。善処を訴えたこともない」と反論し、議論は続いている。
ドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』でブレイクしたチョ・ビョンギュは、校内暴力疑惑によって2年近くの空白期を過ごすことになった。しかし最近、映画『死んでももう一度』(原題)、ドラマ『くだらない歴史』(原題)への出演を知らせて復帰に乗り出した。『悪霊狩猟団』シーズン2への出演も検討中だ。
パク・ヘスは自身に対する校内暴力疑惑について、むしろ自分が被害者であり、暴露者こそ加害者だと主張した。疑惑に対して告訴状まで提出し、強硬な立場を示しているパク・ヘスは10月9日、釜山国際映画祭を通じて公式の場に立った。
パク・ヘスは「私は今の状況を避けずに向き合いながら、最善を尽くして解決しようと努力している。もう少し待っていただければ、正確に状況が整理されたときにすべて詳しくお話しできるようにする」と話した。涙は見せず、落ち着いた口調で本音を打ち明けながら堂々と復帰の扉を開いた。
校内暴力というイシューが社会的に敏感なだけに、過ちを認めて謝罪したとしても、彼らを眺める視線は依然として冷たい。過ちを認めて復帰した芸能人にも、潔白を主張して真実をめぐる攻防を繰り広げている芸能人にも、必要なのは真正性だ。
(記事提供=OSEN)
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