“いじめ疑惑”で脱退者が出たLE SSERAFIMと(G)I-DLE…ピンチが一転、チャンスになったワケ

2022年10月23日 K-POP #LE SSERAFIM #(G)I-DLE

3月以後、7カ月ぶりの新譜となった(G)I-DLEは、5thミニアルバム『I love』をリリース。リード曲の『Nxde』は、飾らない個人の素顔を“ヌード”という単語になぞらえて表現した楽曲だ。この曲には、色っぽく見える単語を敢えてタイトルとして掲げ、偏見と固定観念に対抗するという意志が込められている。『Nxde』は韓国国内の音源サイト、メロン、ジニー、バックスのリアルタイムチャート1位を席巻した。

スジンの脱退などで長い空白期間を設けた(G)I-DLEは、1stフルアルバムのリード曲『TOMBOY』の大ヒットで華麗に復帰。『TOMBOY』は韓国国内外のチャートに名を連ね、大衆性と音楽性を同時に認められた。

(画像=CUBEエンターテインメント)(G)I-DLE

リリース直後、韓国最大級の音源サイトであるメロンでTOP 100に入り、すぐさま1位に直行。その後も半年間にわたってロングランヒットし、世界最大の音楽ストリーミングサービスSpotifyでは最近、1億ストリーミングを達成している。

「私は絶対に死なない」という意味を込めた1stフルアルバム『I NEVER DIE』は、(G)I-DLEの状況と相まって高い没入をもたらした。そんな彼女たちは去る6月、初のワールドツアーで世界中のファンと会い、活動範囲を広げた。

そしてデビューアルバム『FEARLESS』で、世の中の視線に動揺せず、恐れずに前に進むという意志を示したLE SSERAFIMも、2ndミニアルバム『ANTIFRAGILE』でより強固になった内面を見せる準備を終えた。

『ANTIFRAGILE』はリリース直後からSpotifyで目覚ましい成績を収めた。それだけでなく、フィジカルアルバムの先行注文は62万枚を突破し、自身の記録を更新。これはデビューアルバム『FEARLESS』の総予約注文枚数38万枚を、はるかに越える数値だ。

ただリリース2日後、これからというタイミングでメンバーのキム・チェウォンとホ・ユンジンが搭乗していた車両が接触事故に遭い、軽微な筋肉痛と打撲傷を負った。そのため、カムバックスケジュールの変更は不可避となった。

LE SSERAFIMはIZ*ONE出身の宮脇咲良、キム・チェウォンをはじめ、ホ・ユンジン、ホン・ウンチェ、カズハで構成された多国籍5人組ガールズグループだ。5月にリリースした『FEARLESS』も配信音源とMV再生回数など多方面で際立った成果を収め、今までも韓国音楽チャートで上位圏を守っている。

なおこの2グループは、“学生時代のいじめ問題”でメンバーが脱退している。社会的イシューでグループは危機を迎えたが、試練を乗り越えたという共通点がある。

LE SSERAFIM

スジンの脱退後、長い空白期間を経て5人組として活動を再開した(G)I-DLEは、メンバーのソヨンが作詞、作曲、編曲まで手掛けた『TOMBOY』で、アイデンティティの確立、メガヒット、認知度の向上とあらゆる面で成功を収めた。

またBTS(防弾少年団)擁するHYBE初のガールズグループとして、パン・シヒョク代表の全面的な支持を受け、“BTSの妹”という看板で多くの注目を集めたLE SSERAFIMは、デビュー直前に沸いて出たキム・ガラムのいじめ疑惑が収まらなかった。結局、キム・ガラムの脱退により5人体制となり、再び音楽番組出演などを続けながら反転攻勢に成功している。

とある韓国音楽業界の関係者は、「リード曲とアルバム名が、グループの現況とメンバーの心境を表現しているようで、共感と没入度を高める」とし、「偏見と危機に堂々と立ち向かい、ありのままの自分を率直に見せるという両グループの新曲コンセプトも、世界的な音楽のトレンドとともにMZ世代を魅了するものと期待を集めている」と話した。

【画像】脱退したキム・ガラムの近況?“悪口まみれ”の机

【写真】宮脇咲良「この時の自分が一番カワイイ」

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