性犯罪事件の対応を広報するための広告に、歌手パク・ヒョシンの写真を無断で使用した韓国の法務法人が、2審でも3000万ウォン(約300万円)を賠償せよとの判決を受けた。
7月8日、ソウル中央地方裁判所の民事控訴8-3部は、パク・ヒョシン側がA法務法人を相手に提起した損害賠償請求訴訟で、A法務法人が3000万ウォンを賠償しなければならないとし、1審と同じく原告の一部勝訴の判決を下した。
先立って2019年、A法務法人はオンラインを通じて性犯罪事件を専門に弁護することを知らせ、バナー広告にパク・ヒョシンの写真を無断で使用した。その広告には「身元公開防御」「成功事例100選」などのフレーズが書かれていたという。
その広告の掲示された期間は2019年9月29日~10月16日で、表示回数は148万1787回に上ると集計された。
パク・ヒョシンの所属事務所は2019年9月29日にパク・ヒョシンの写真が無断使用されていることを発見し、同年10月15日に代理人を通じてA法務法人に抗議する内容証明を発送した。A法務法人は内容証明を受けて10月16日に謝罪し、広告を中断した。
パク・ヒョシン側はパブリシティ権、財産権、肖像権、名誉権侵害があったとし、パク・ヒョシンに4000万ウォン(約400万円)、所属事務所に1000万ウォン(約100万円)の賠償を求めてA法務法人を相手に訴訟を提起した。
1審で裁判所は、パク・ヒョシンの写真を使用したことに対して「一般大衆がこの事件の写真が原告の写真であることを知る可能性が非常に高い」とし、「この広告は性犯罪と関連したもので、一般大衆はその芸能人が性犯罪にかかわった前歴があると受け入れる可能性が非常に高い」と見た。
続けて「原告の許諾なしに彼の肖像を商業的に利用した」とし、財産上の損害額を2000万ウォン(約200万円)、慰謝料を1000万ウォン(約100万円)と算定した。
なおパク・ヒョシンは1991年にデビューした人気歌手。2021年に韓国ガオンチャートが2011~2020年までの10年間に、「TOP400」チャートに最も長期間ランクインした曲を発表したのだが、パク・ヒョシンの『Wild Flower』が第2位となったりした。
BTS・Vと親交があり、彼のインスタグラムに登場したことも。またバラエティ番組で、作詞家のキム・イナが「2人(Vとパク・ヒョシン)は会ったら音楽の話しかしない。まさに音楽の青年たちだ。2人は歌いながら遊んでいる」と、Vとパク・ヒョシンの仲の良さを明かしたこともある。
■BTS・Vとパク・ヒョシンは「音楽の話しかしない」女性作詞家が明かす
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