無断でウクライナ義勇軍に合流し、韓国へと帰国したイ・グン元海軍特殊戦旅団(UDT)大尉が、パスポート法違反の疑いで検察に引き渡された。
去る3月6日、ロシアとウクライナの戦争がはじまると、イ・グンは旅行禁止国に指定されたウクライナへと無断出国し、国際義勇軍として戦争に参加した事実を知らせ、議論を巻き起こした。
その後、現地での戦闘中に負傷したイ・グンは、リハビリが必要だという現地病院の判断により、5月27日午前に帰国していた。
そして6月15日、警察によると、ソウル警察庁国際犯罪捜査隊は前日14日、イ・グンをパスポート法違反の容疑でソウル中央地検に在宅送検した。先立って10日、ソウル警察庁に自ら出席したイ・グンは、警察の取調べで容疑の大半を認めたという。
警察関係者は、他の疑惑の適用可否については、「パスポート法違反の疑惑だけを調査して判断した」と話している。外交部は、パスポート使用許可を受けずに旅行警報4段階が発令されたウクライナに無断出国したイ・グンを、3月10日にパスポート法違反の疑いで告発していた。
これまでソーシャルメディアやYouTubeチャンネルなどで、ウクライナの近況を着実に伝えてきたイ・グンは、「特異な派兵があったが、私は全世界の人々とともに戦闘に参加し、悪に対抗して戦うことができて嬉しい」という立場を明らかにした。
なおウクライナ政府は大使館を通じて、韓国政府側に命を救うために戦ってくれたイ・グンに対して善処をお願いしたそうだ。ほかにも、イ・グンのSNSには多くのウクライナ人からの感謝が寄せられている。
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