容赦なし!! 韓国芸能事務所が“悪質コメント”に強硬対応するようになった背景

2019年07月15日 話題

もはや容赦する必要はない。

韓国芸能界を代表する女性芸人キム・スクが最近、長らく彼女にストーカー行為をしてきたネットユーザーを告訴した。

芸能人に対する悪質コメントやストーカー行為が常識的なレベルを超え、「侮辱罪」(刑法第311条)と「虚偽事実摘示名誉毀損」(情報通信網利用促進及び情報保護等に関する法律第70条第2項)に基づく告訴が続いている。

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以前まで芸能事務所は悪質コメントに対して、告訴状の提出や捜査を通じた“警告”を与えるケースが多かったが、今では容赦のない強硬対応を予告して、所属アーティストを守るべく動いている。さらにいくつかの所属事務所は、民事上の損害賠償も検討しており、より積極的に所属アーティストの保護に力を入れている。

NU'ESTとSEVENTEENの所属事務所であるPledisエンターテインメントは、4月に告訴状を提出し、5月にも告訴/告発状を提出して捜査依頼を進めている。Pledisエンターテインメント側は、デマを最初に作った者と拡散した者に対して、法的に可能なすべての措置を講ずると明かしたりもした。

NU'EST

INFINITE、LOVELYZ、Golden Childなどが所属するWoollimエンターテインメントが告訴したネットユーザーたちも、去る4月に起訴意見で検察に送致された。Woollimエンタ側は民事上の対応も進めている。STARSHIPエンターテインメントもまた7月4日、悪質コメントに対する告訴状を江南警察署に提出した。

歌手イ・スンファンも7月2日、悪質コメントを書き込んだ50人を告訴した。イ・スンファンの所属事務所ドリームファクトリーは、刑事責任を問うことにとどまらず、民事上の損害賠償も積極的に提起して、無責任な悪質コメントに警鐘を鳴らす計画だと強調した。

イ・スンファン

所属事務所だけではない。アーティスト自らが悪質なファンに向かって警告し、積極的な対抗措置を予告する動きもある。

オク・テギョンは7月3日、自身のツイッターを通じて、悪質ファンから送られたメッセージのキャプチャ画像とともに、「私たちを苦しめることは許さない。2PMはみなさんの助けが必要だ。これはあなたと私たち(2PM、HOTTEST)の戦争だ」という文を掲載した。彼以外にも多くの俳優たちが悪質コメントに対して、容赦ない対応を予告している。

オク・テギョン

現在、芸能人に対する悪質なデマの作成と流布行為は、情報通信網法違反(名誉毀損)罪として犯罪が認められた場合、そのデマの内容が事実であったとしても、3年以下の懲役または3000万ウォン(約300万円)以下の罰金に該当する刑事処罰を受ける。デマの内容が虚偽である場合はさらに処罰が重く、7年以下の懲役または5000万ウォン(約500万円)以下の罰金だ。

しかも今年7月から強化されて施行される、インターネットなど情報通信網を利用した名誉毀損犯罪処罰は、一般的な名誉毀損より加重処罰する量刑基準が設けられ、犯行手口が非常に悪い、または同種累犯の場合、加重刑量に追加で50%を加え懲役刑が宣告可能となった。

ある音楽界関係者は、「単に悪質なコメントで終わるのではなく、それを見たアーティストが精神的なショックでうつ病の症状を訴えるなど、精神的な相談も受けている。単なるいたずらやおふざけと見るには度を超えており、それによる被害が大きい」とした。

そして「明確な犯罪行為であるだけに、もはや警告ではなく、責任をとらせるしかない状況だ。刑事告訴だけでなく、民事訴訟を通じて損害賠償を請求するなど、強硬に対応しようとする」と続けた。

別の関係者も、「以前は善処する事例が多かったが、最近の傾向は容赦なく告訴する場合が多い。量刑基準も強化されながら、多くの芸能事務所が積極的な動きを見せており、費用がかさんでも徹底的に追及しようとする。それでも受けた被害に比べれば小さいので、処罰はさらに強化されるべきではないか」と強調した。

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