物議を醸しても楽々と復帰できてしまう韓国芸能界…「自粛」と「贖罪」の意味が違うのか

2022年05月29日 話題

俳優チェ・ジニョクとタレントのハム・ソウォンが復帰した。自粛期間を経て、贖罪したという。

【写真】ハム・ソウォン、“整形後”の顔を初公開

彼らがいう「自粛」と「贖罪」の意味とは何だろうか。どうしても辞典的な意味とは距離があるように思える。

チェ・ジニョクは5月22日に放送された韓国SBSのバラエティ番組『アラフォー息子の成長日記』に出演した。彼は、俳優イム・ウォンヒ、チョン・ソクヨンと共に慶尚北道・ヨンドク郡を訪れた。約8カ月ぶりに登場した彼を見た番組MCは、「久しぶり」と喜んだ。

しかし視聴者は冷淡だった。先立って彼は2021年10月、新型コロナが感染拡大していたなか、不法に営業していた遊興酒店で酒の席を設けて摘発された。それから1年も経っていないにもかかわらず、何気なく顔を出した彼に対する嫌悪の反応が出た。機会を与えた制作陣に対する批判もあふれた。

放送直後、チェ・ジニョクは自身のSNSを通じて「再びこのように姿を見せても良いのかたくさん悩みに悩みを重ねた」とし、「少しずつ返して贖罪する心で、いつも自分と周りに注意する」と伝えた。謝罪文の形式をとっているが、事実上、復帰に対する意志を示したと解釈できる。

チェ・ジニョク

自粛したとはいえないハム・ソウォン

ハム・ソウォンは2021年4月、テレビ朝鮮のバラエティ番組『妻の味』(原題)で公開した中国の義父母の別荘、中国での新婚旅行などを捏造した事実を認めた。その余波で人気だった番組は廃止に。初の事態だった。

その他にも、パオチャイ論議(キムチを中国の野菜漬け「パオチャイ」と呼んだ)、世論操作疑惑などで渦中の人物となった。

それから約1年ぶりの去る5月24日、彼女はチャンネルSのバラエティ番組『進撃のおばあちゃん』(原題)に出演。そして自然妊娠した2人目を流産した告白した。過去の議論については「対処が未熟だった」と話した。また一緒に出演した義母は、ハム・ソウォンが悪意のあるデマでたくさんストレスを受けたと付け加えた。

ハム・ソウォン(右)と夫のジンファ

この放送を見た一部の視聴者たちは、相次いで物議を醸した彼女が自分の“家庭史”で免罪符を得ようとしたと指摘した。

そんななかハム・ソウォンは自身のSNSに「昨年はとても痛かった。その悲しみをどう表現すべきかわからなかった」とし、「私が不足していて準備ができていなかったからだと思う」と残した。議論への言及はなかった。

2人の復帰に対する世論は良くない雰囲気だ。特にハム・ソウォンは自粛中も着実にSNSを通じてファンとコミュニケーションし、ダイエット補助剤などを販売していた。それだけに彼らの自粛は休息と変わらないという意見が多い。問題が収まるまで放送活動を休んだだけで、心から反省したのではないという指摘だ。

それでも放送局が彼らに復帰の場を設ける理由は何だろうか。

とある地上波放送局のバラエティPDは5月26日、本紙『スポーツソウル』に「話題性のためだけではない。物議を醸した人を出演させて得た話題性は決して良くない」とし、「バラエティは出演者の違う側面を発見したり作ったりしやすい。その人の率直な姿も出てくるではないか。芸能人の立場でも人間味を見せながら、逆転を図ろうとしているのだ」と説明した。

続いて「制作陣が好感度の低い人を、そのまま非好感で映らせておくことは珍しい。堂々と石を投げろという番組はないだろう。危険性が大きい」とし、「そもそも悪質な出演者は交渉しない。ただ、底まで落ちた彼らをリアリティとして別の視点で眺めようとしているのだ」と付け加えた。

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