BIGBANGの元メンバーV.I、一瞬で過ぎ去った華麗なる日々…“スンツビー”と呼ばれた姿はもうない

2022年05月26日 話題 #BIGBANG

性売買斡旋や海外遠征賭博などの容疑で起訴されたBIGBANGの元メンバーV.I(本名イ・スンヒョン)の懲役刑が確定した。

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一時は、“スンツビー”(活動名のスンリと、映画『華麗なるギャツビー』をかけわせた呼び名)と呼ばれ、勢いに乗っていた彼の姿は、もうどこにも無い。

5月26日、最高裁判所1部(主審ノ・テアク大法官)は、常習賭博と性売買処罰法違反(性売買、性売買斡旋、カメラ等利用撮影)、特定経済犯罪加重処罰法上横領などの容疑で起訴されたV.Iの上告審で、懲役1年6カ月を宣告した原審を確定した。

V.Iに適用された容疑は計9つで、1審から3審まですべての容疑に有罪の判断が下されている。

V.Iは2015年12月から翌年1月まで、クラブや金融投資業などの誘致を目的に、台湾、香港などの投資家たちを対象に数回にわたって性売買を斡旋した疑惑で起訴された。また同時期、自身も性売買をした容疑を受けている。

そのほかにも、ソウル江南(カンナム)の居酒屋「モンキーミュージアム」のブランド使用料などの名目で、クラブ「バーニングサン」の資金5億2800万ウォン(約5280万円)を横領した容疑、職員の個人弁護士費用という名目でユリホールディングスの資金2200万ウォン(約220万円)を横領した容疑でも起訴されている。

さらに、2013年12月から2017年8月にかけて、アメリカ・ラスベガスのカジノなどでの賭博で、22億ウォン(約2億2000万円)相当を使いこみ、資金として100万ドル(約1億円)相当のチップを貸与する過程で何の申告もしなかったという容疑も受けている。

V.I

1審の裁判所である普通軍事裁判所は、V.Iに懲役3年の実刑を言い渡して法廷で拘束したが、控訴審を審理した高等軍事裁判所は、有罪判決を維持しながらも刑量を懲役1年6カ月に減らした。

そして最高裁判所が常習賭博罪について再度調べてほしいというV.I側の上告まで棄却し、V.Iに対するすべての容疑は有罪と認定された。「被告人が行った、通称バカラの性質と方法、回数、規模など諸般の事情を考慮すると、賭博の習癖が認められる」とし、1審の有罪判断を維持。ただし、最高裁判所はV.Iから100万ドル(約1億円)を追徴すべきだという検察の上告も受け入れなかった。

このような経緯でV.Iは民間矯正施設に移送され、2023年2月まで収監生活を送ることとなるわけだ。

当初V.Iは2021年9月に満期除隊となる予定だったが、8月に1審で法廷拘束されたあと、兵長の身分で国軍刑務所の未決収容室に収容された。兵役法上、服務期間中に拘束されれば、除隊が保留される可能性がある。

苦労の日々も水の泡に…

2006年にBIGBANGの“末っ子メンバー”としてデビューしたV.Iは、『LIES』『LAST FAREWELL』『HARU HARU』『BANG BANG BANG』など数多くのヒット曲を発表し、ソロでも『Strong Baby』『1, 2, 3!』などの曲をリリース。歌だけでなく、抜群のトーク力でバラエティ界でも存在感を示していた。その後は飲食業をはじめとする各種事業を展開したことで“スンツビー”と呼ばれ、もてはやされた。

しかし2019年1月、韓国芸能界を騒がせた、いわゆる「バーニングサン事件」の中心人物とされ、1年近く警察や検察の調査を受け、起訴されることに。2度の拘束令状が棄却され最終在宅起訴された彼は起訴直後の2020年3月、入隊し軍事裁判所で裁判を受けた。

「バーニングサン事件」が起きた2019年から、事件の中心に置かれていたV.Iだったが、すべての疑惑を否認し、常に堂々とした態度を示していた。

だが今回、2年を越える長い裁判の末に、“有罪”判決を受けて監獄暮らしをすることになったV.I。BIGBANGからの脱退、そして芸能界からの引退に続き、収監生活をすることになったV.Iは、韓国を騒がせた事件の終止符を打ったあとには、苦々しさだけしか残らなかった。

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