BTS(防弾少年団)の楽曲を手掛けたことで知られる作曲家ボビー・チョン(本名チョン・デウク、43)が、不法撮影容疑で3回目の公判を受けた。
5月25日午後、ソウル西部地方裁判所・刑事6単独(コン・サンボン判事)で行われたボビー・チョンに対する性暴力犯罪の処罰等に関する特例法違反(カメラ等利用撮影・頒布など)容疑の3回目の公判は、非公開で行われた。
ボビー・チョンは2019年7月30日、20代の歌手志望生であり、恋人でもあった女性Aさんの身体を不法撮影した容疑で裁判にわたされた。Aさんはボビー・チョンが自身に性的暴行を加え、同意なく身体を撮影したと訴えた。
しかし彼女は2020年4月、“極端な選択”をしてこの世を去っている。
遺族はボビー・チョンを告訴したが、2021年1月、検察は「嫌疑なし」と判断した。Aさんの遺族が不服だと抗告すると、ソウル高等検察庁はソウル西部地検に再捜査の命令を下した。
さらにボビー・チョンは2020年、また別の女性Bさんを暴行し、不法撮影した容疑も受けている。Bさんは2021年1月にボビー・チョンを告訴し、警察は彼の携帯電話やコンピューターなどをフォレンジック(デジタル機器に残された証拠を調査・解析)して証拠を確保。同年5月に事件を検察に送致し、AさんとBさんの事件が併合された。
そして今年1月に行われた1回目の公判が行われた。ボビー・チョン側は「動画の撮影自体を否認するわけではないが、被害者の同意を得た」という意見書を提出。暴行容疑の一部は認めたが、不法撮影の容疑を否認した。
続く3月の2回目の公判でも、「被害者Aさんの頬を叩き、右腕を引っ張った事実は認めるが、残りの公訴事実は否認する」とし、「撮影に対しては各被害者たちから同意をもらった」と主張した。証人尋問は非公開で行われた。
世界が注目するBTSの新アルバムと関連する問題だけに、多くの注目が集まっている。
なおボビー・チョンは、1996年に女性ボーカリストのゲピとともに音楽ユニット「秋休み(Autumn Vacation)」としてデビュー。秋休み解散後は数々の楽曲制作を手掛け、BTSだけでなくTOMORROW X TOGETHERの楽曲に作詞家として参加したことがある。
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