俳優にトラブル発生→出演中のドラマ困惑。“俳優リスク”の解決法はあるのか

2019年07月10日 話題

俳優カン・ジファンが性的暴行の容疑で7月9日に緊急逮捕されたことで、彼が主演を務めていたドラマ『朝鮮生存記』(原題、TV朝鮮)も岐路に立たされた。

全20話を予定している同作は、現在第10話まで放送されている。

今週放送予定の第11~12話の撮影も終わり、第14話までの台本が出ていたため出演陣は撮影を待っていたという。

主演を務めるカン・ジファンが緊急逮捕されてしまったため、ドラマ側は代役を立てるか、打ち切りかといった選択を強いられることとなった。

カン・ジファン

プライベートの問題で出演中のドラマに迷惑をかけた俳優は他にもいる。

美人女優が泥酔でタクシー運転手を平手打ち!! 謝罪和解するもドラマは降板

ドラマ『悲しいとき愛する』(原題、MBC)の主演を務めたパク・ハンビョルは、夫であるユ・インソクが「V.Iスキャンダル」に関与したことが明らかになり、世間からドラマの降板を求められた。

しかし、パク・ハンビョルは最後まで出演を強行、ドラマは平均視聴率9.7%を記録している。

パク・ハンビョル

女優ハン・ジソンは、昨年9月に泥酔状態でタクシー運転手に暴力を振るったことで罰金500万ウォン(約50万円)と執行猶予1年を言い渡された。

犯行3カ月後の今年1月にはドラマ『初対面で愛してます』(原題、SBS)の出演が決まるも、暴力事件の詳細が世間に知られ、降板を余儀なくされた。

彼女の出演分は全てカットされたが、ドラマはネット上で「初対面で暴行します」などと冷やかされ、SBSの月火ドラマ史上最低平均視聴率を記録している。

(写真=J,WIDE-COMPANY)ハン・ジソン

去る2月には俳優キム・ビョンオクが血中アルコール濃度0.085%(免許取り消しに値する)の状態で飲酒運転を行い、在宅起訴。出演していた韓国リメイク版『リーガル・ハイ』(JTBC)で降板している。

(写真=JTBC)キム・ビョンオク

このような俳優たちのプライベート問題について、ドラマ関係者はこう言う。

「俳優たちの私生活が作品に及ぼす影響は大きい。その被害は制作会社が全て抱える構造になっているのだ。人の未来は予測不可の領域なので、制作会社としては事前に備えることができない問題だ。現段階では制作会社と俳優間で法的紛争を起こしたケースはほとんどなかったが、今後は契約書にそのような問題に関する条項がより強化されるかもしれない」

俳優だけでなく、最近はK-POP業界もアーティストの品性やプライベートへの教育が強化される傾向にある。

他の関係者は、このように分析した。

「アイドルの場合、スカウトから育成、制作までの全過程に事務所が関与しているので“教育”ができるが、俳優の場合は事務所が育成する構造ではない。俳優にアイドルのやり方を今すぐ適用するのは難しい部分があるが、いずれK-POPアイドルと同じく俳優の品性やプライベートの重要性も大きくなる。それが時代の流れのようだ」

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