常習賭博で波紋を呼んだガールズグループS.E.S.出身の歌手シュー(本名ユ・スヨン)が、4年ぶりに放送活動に復帰するとして話題を集めている。
3月22日、TV朝鮮の関係者は複数の韓国メディアに「現在、シューが『スタードキュ、マイウェイ』(原題)を撮影中だ」と明らかにした。
『スタードキュ、マイウェイ』は、韓国を代表する人たちの人生を淡泊に伝える新しい人物ドキュメント番組をうたっている。
もし同番組が放送されれば、常習賭博事件からシューが4年ぶりに復帰することになる。
S.E.S.のメンバーとして活躍し、“国民の妖精”とも呼ばれたシューは2019年1月24日、ソウル東部地方裁判所・刑事11単独で行われた常習賭博容疑に関する裁判に出席した。初公判に出席したシューは「公訴状を読み、公訴事実をすべて認める」と明らかにした。
検察によると、シューは計7億9000万ウォン(約7900万円)余りのお金を持って26回にわたってギャンブルした容疑を受けた。またシューと共に起訴されたA氏は、賭博資金として使うことを知りながら弁済期日を定め、シューに1億9000万ウォン(約1900万円)を貸す賭博防助の容疑を受けた。
2019年2月、ソウル東部地方裁判所・刑事11単独は、シューなど4人の被告人に対する常習賭博容疑関連の宣告期日を開き、シューに国外常習賭博容疑を適用して懲役6カ月、執行猶予2年を宣告した。
シューは2018年6月にソウルのカジノで2人にそれぞれ3億5000万ウォン(約3500万円)、2億5000万ウォン(約2500万円)を借りたものの返済せず、詐欺の疑いで告訴された。しかし検察は、2人がむしろシューとお金をやり取りしながらギャンブルをしたと見て、詐欺の容疑については嫌疑なしの結論を出した。
また国内賭博の容疑についても、シューが海外永住権を持つ外国人としてカジノに出入りできるとし、嫌疑なしで結論付けた。
しかし海外常習賭博の容疑は認められた。検察の捜査でシューは7億9825万ウォン(約7980万円)ほどのお金を持って、マカオなどで26回にわたって常習的に賭博した事実が明らかになった。
実刑を免れたシューだが、その後も貸与金訴訟、保証金返還訴訟など各種訴訟に巻き込まれながら大変な時間を過ごした。
そんなシューは2020年10月、日本の所属事務所のダイヤモンドミュージックと手を取り、夢にまで見たソロデビューアルバムを発表。ただ事実上、韓国活動は中断された状態であり、マネージメント業務をするには困難が大きい状況だと確認された。
韓国活動は厳しいと見られていただけに、今回の放送活動がどんな影響を与えるのか、関心が高まっている。
■“常習賭博で物議”のS.E.S出身シュー、今度は「入居者との金銭トラブル」
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