SHINeeのミンホが2019年4月15日に海兵隊に入隊した。
海兵隊は韓国の軍隊の中で訓練が一番厳しいことでよく知られている。そもそも、海兵隊の新兵訓練は7週間もある。陸軍の新兵訓練は5週間なのに、海兵隊は2週間も長いのだ。それほど訓練が多いのである。
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なにしろ、海兵隊に入ったのは厳しい体力テストに合格した人ばかり。誰もが体力自慢だけに、それに応じて訓練も厳しくなる。
どんな訓練を行うかを説明しよう。
射撃訓練など全兵士に共通する軍事訓練を除いて、海兵隊独自の訓練を列挙する。
◆上陸訓練
これは、砂浜にからだを伏せたのちに立ち上がって前進する、という一連の動作を繰り返す訓練。体力をとても消耗するので、新兵たちはフラフラになる。
◆ゴムボート訓練
水陸両用車で上陸できない地形に備えて、ゴムボートで上陸することをめざした訓練になる。ゴムボートの重量は100キログラムを超えるが、それを新兵たちは持ち上げながら動かなければならない。これも辛い訓練だ。
◆降下訓練
岩壁の上から何十メートルも下の地面に降りることを想定し、ロープ1本を支えにして岩壁を降りていく訓練である。90度の絶壁を降りることも想定されているので、自分の両足で踏ん張りながらロープを使って降りた後は疲労困憊となる。
◆ロープ渡り訓練
この訓練では、3メートルくらいの高さに吊った約50メートルの長さのロープを腹這いになって進んだり、仰向けになって両手の力だけで渡っていく。安全ベルトを着けているし、下には落下防止用のネットが張ってあるが、自力でロープを渡のは本当に辛い。
以上が海兵隊で行われている独自訓練の主なものだが、どれもが体力を消耗する訓練ばかりだ。体力の選抜テストに合格した人を集めているから、こうした厳しい訓練を課すことができる。
そうした訓練の中で、新兵の誰もが恐れおののくのが「克己週」の訓練だ。
「克己週」とは、主に新兵訓練の5週目に行われる訓練を指している。
別名で「地獄週」とも呼ばれる。何がそんなに地獄なのだろうか。
実は、この「克己週」の期間(普通は4日間)には、訓練時間が2倍になったり、睡眠と食事が半分になったりする。
いわば、極限まで厳しい状況に新兵をさらして、自分を克服するための試練を与えるというわけだ。
たとえば、通常よりずっと早い早朝4時に起こし、新兵たちを練兵場に集めて、一斉に丸太体操を始める。
丸太体操は、10人くらいで太い丸太を持ち上げて、整列したまま何度も屈伸運動を繰り返す訓練である。ひたすら屈伸を繰り返すので、丸太の重みが肩に食い込んで辛い。さらに、膝を傷める人が続出する。
あるいは、深夜の2時から行軍を始めたりする。ここでは、重い荷物を背負って早足で長距離を夜通し歩かなければならない。
疲労、睡眠不足、空腹……「克己週」の過酷さは、本当に経験した人しかわからないという。「地獄週」と呼ばれるのも無理はない。
SHINeeのミンホもこの「克己週」を乗り越えなくてはならない。
彼がケガをしないで最後まで新兵訓練をやり通してくれることを願っている。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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