韓国のリサーチ企業「Gallup」は、2007年から毎年末、その年を輝かせた各分野の「今年の人物」を発表してきた。そして今年も分野別の注目人物を発表しているのだが、ここでは映画俳優部門を紹介しよう。
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「Gallup」が2021年11月5日から28日まで、韓国(済州を除く)に住む満13歳以上の1700人に、今年1年間最も活躍した映画俳優を2人までを聞いた結果(自由回答)、1位にはイ・ジョンジェ(39.7%)が選ばれた。イ・ジョンジェは今年下半期、Netflixドラマ『イカゲーム』の主人公ソン・ギフン役で名実ともにグローバルスターの仲間入りを果たした。
1993年にドラマ『恐竜先生』でデビューし、1995年にドラマ『砂時計』のペク・ジェヒ役で一躍有名に。
その後、より映画に注力し、大衆にとっては映画俳優としての印象が強い。映画『新しき世界』『観相師 かんそうし』に出演した2013年には、「今年の映画俳優」6位となり、『暗殺』(2015年)、『オペレーション・クロマイト』(2016年)、『ただ悪より救いたまえ』(2020年)が公開された年にもトップ10に入っている。
2位はユン・ヨジョン(18.9%)だった。彼女は映画『ミナリ』でのアカデミー助演女優賞をはじめ、数々の国際映画祭で賞を獲得し、ウィットに富んだ感想も世界中で話題となった。1966年にTBC第3期公開採用タレントとしてデビューし、1971年には初の映画『華女』で青龍(チョンヨン)映画賞の主演女優賞を受賞するなど、早くから演技力が認められてきた。
その後、ドラマや映画、若者向けのバラエティまで、半世紀にわたって幅広い分野で活躍している。
そして3位にはマ・ドンソク(11.4%)が選ばれた。彼は2016年に初めて「今年の映画俳優」10位に入ると、2017年には2位、2018年には1位となり、5年連続でトップ5に入っている。
特に2021年はギルガメッシュ役を演じたマーベル映画『エターナルズ』が公開され、ハリウッド進出も果たしている。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーたちとともに2019年に撮影を開始したが、新型コロナの影響で予定よりも1年遅れた今年11月に公開された。
4位のソン・ガンホ(8.8%)と5位のイ・ビョンホン(7.0%)は、今年は公開作がなかったにもかかわらず上位圏を維持している。彼らの直近の出演作は、ソン・ガンホが『パラサイト 半地下の家族』『王の願い ハングルの始まり』(以上、2019年)で、イ・ビョンホンは『KCIA 南山の部長たち』(2020年)だ。
以降、ファン・ジョンミンが6位(5.6%)、コン・ユが7位(3.6%)、チョン・ウソンが8位(3.5%)、キム・ヘスが9位(2.6%)、チョ・インソンが10位(2.5%)で続いた。
上位10人のほか、1.0%以上回答された映画俳優は、ハ・ジョンウ(2.2%)、ユ・アイン(2.0%)、チェ・ミンシク、ソル・ギョング(以上1.8%)、チョン・ホヨン、ソン・ジュンギ(以上1.6%)、ホ・ソンテ(1.5%)、オ・ヨンス(1.4%)、チャ・スンウォン(1.2%)、チョ・ジンウン(1.0%)などだ。
このうち、チョン・ホヨン、ホ・ソンテ、オ・ヨンスは『イカゲーム』でメインキャラクターを演じ、イ・ビョンホンとコン・ユも特別出演している。
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