2010年にK-POPグループZE:Aのメンバーとして芸能界デビューを飾ったパク・ヒョンシク。
アイドル活動のかたわら、軍隊体験バラエティ番組では純粋で情熱的な姿で人気を集め、その後はドラマ『相続者たち』『花郎(ファラン)』『SUITS』などで安定した演技を披露し、俳優としての立場を確立した。
6月10日に入隊を予定しており、入隊前の最後の作品となる映画『陪審員たち』(原題)が5月15日に公開。映画のプロモーションなどで入隊直前まで多忙な日々を過ごすこととなった。
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インタビュー中にはずっとポジティブな姿勢で明るく振る舞ったパク・ヒョンシクは、「すべてが美しく、良いという性格の母の影響もある程度受けたようだ。友だちから「タ ジョア(다 좋아:すべて良し)」と呼ばれる」という。
「タジョア」というあだ名を付けてくれたのは、芸能界で仲良しと知られるBTSのV、俳優パク・ソジュンら。
「みんなでVの家に集まったことがある。Vは久々に集まった僕たちと一緒にいたかったようで、泊まっていけと言ってくれた。でもベッドや部屋の限界があるからみんなためらう中、僕だけが“いいね~”と言ったのでその後“タジョア”と呼ばれることになった」
「あの日はみんなで楽しく遊んだ」と語るパク・ヒョンシクは、「(泊まっていけと言った)Vの気持ちがよくわかったし、その気持ちが可愛かった。僕が入隊して初めて休暇をもらったら、また集まる」と、友情をアピールした。
アイドル出身だが、演技が下手と非難されたことはない。その秘訣を尋ねるとこう答えた。
「特に秘訣はない。ただ個人的に演技が上手くなりたかった。たくさん学び、たくさん知りたいと思っている。たまにはそれがストレスにもなるけど、やり甲斐のほうが大きい。それが僕の原動力になっているし、周囲もそんなところをよく思ってくださっているようだ」
ただ、「初めて映画に出演するまで9年かかった」という彼は、「自分を苦しめてきたおかげで、映画に出演できたと思う。歌うのも演技するのも好きだが、好きなことに対する気持ちは今も変わっていない。以前は少し優柔不断なほうだったが、今は主観と信念が持てるようになった。これまで過ごした年月に後悔はない」と語った。
入隊前の最後の作品になる映画『陪審員たち』には大きな愛情を表す。
「キャラクターたちが現実的で、シナリオも良く、心を打つメッセージが好きで出演を決めた。自分が生きていることを実感できた撮影現場だった。自分が誰なのか、自分の大切さを感じられた。心が和むし希望が持てる映画なので、観客にもそれを感じてほしい」と言いながら、「これからはもっと自由な表現ができる俳優になりたいと決意する作品となった」と、意味を述べた。(つづく)
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