BTSのJUNG KOOKが最強のボーカリストになれる理由とは。世界も注目する“底知れぬ可能性”

2021年11月01日 K-POP #BTS #特集

『Dynamite』『Butter』そして『Permission to Dance』。BTS(防弾少年団)の世界的な人気に大きく貢献したこの3曲には、とある共通点がある。それは、JUNG KOOK(ジョングク)が歌い出しを担当していることだ。

【写真】「家宝にします」ジョングクの“生足”

『Dynamite』の「Cos ah ah I'm in the stars tonight~」という歌い出しでは裏声と地声のスムーズな切り替えを、『Butter』の「Smooth like butter~」ではシンプルなドラムスに乗せた清涼なボイスを披露して世界中のリスナーを一瞬で惹きつけたJUNG KOOK。

ダンスに歌にラップ、どれも上手いと定評がある彼だが、激しいダンスを踊りながらも音程を乱さない「メインボーカル」としての実力と色彩豊かな歌声は、ファンも専門家も舌を巻くほど圧巻だ。

音域の幅が広い上に、巧みなテクニックと表現力を誇るJUNG KOOKの歌唱力は、以前から高く評価されてきた。

覆面を被ったスターたちが歌唱力だけを競う韓国のバラエティ『ミステリー音楽ショー:覆面歌王』(MBC)に出演した2016年には、ユ・ヨンソク、キム・ヒョンチョルら先輩アーティストから「思い出とロマンスを呼び覚ますロマンチックなボイス」「人の胸をえぐるような声」「低音、中音、高音のどれも非の打ち所がない」といった称賛の声を浴びている。

ソロ曲『Euphoria』に世界が注目

そんなJUNG KOOKがボーカリストとしてのポテンシャルを爆発させたのが、2018年に発表されたソロ曲『Euphoria』だ。この曲は青春の真ん中を生きる少年の初々しい感情をピュアなボイスで歌いあげた、JUNG KOOKの代表曲でもある。

『Euphoria』を手掛けた世界的なプロデューサーのジ・スウィベル(DJ Swivel)は、JUNG KOOKのボーカルについて「彼は楽器や効果音がなくても完璧だ」とコメント。

2018年に開催された米ロサンゼルス公演で『Euphoria』が披露された時は、そのステージを見たハリウッド記者のティファニー・テイラーが『ビルボードニュース』でJUNG KOOKのことを「素敵なボーカルキング(KING)」と紹介したり、アメリカの歌手チェイス・ハグリンが自身のツイッターに「この歌(Euphoria)はすごい。ボーカルがヤバい。今度JUNG KOOKとコラボ出来れば嬉しい」と投稿したりするなど、大きな注目を集めた。

JUNG KOOK

『Euphoria』の“グレードアップ版”と言われる2020年発表のソロ曲『My Time』では、さらに熟したJUNG KOOKのボーカルが堪能できる。この曲を手掛けたプロデューサーのSleep Deezは「JUNG KOOKのボーカルが入った最初のバージョンを聴いた時、魔法のようだった」と感想を伝えながら、「世界的な歌姫のビヨンセが彼の歌を気に入っていた」という裏話を明かして話題を呼んだ。

JUNG KOOKは普段、ライブ配信などでポップソングのカバーを頻繁に披露している。彼が無伴奏でも正確なピッチを捉える絶対音感の持ち主であることはファンの間では有名な話だ。加えて日増しに良くなる英語の発音と「ポップソングに最適」と評価される歌声は、世界的なボーカリストとしての大いなる可能性を感じさせる。

今年2月24日、アメリカで放送された『MTV Unplugged Presents: BTS』で披露したコールドプレイの『Fix You』のカバーが、世間の注目を集めたのもその証拠だろう。この曲でも歌い出しを担当したJUNG KOOKについて、アメリカの音楽メディア『Consequence of Sound』は「ボーカルにおいていつも自分自身を超える力量を見せる。今回の『Fix You』でそれを明白に証明してくれた」と高評価した。

今や世界が認めるJUNG KOOKの歌唱力は、日々の練習の積み重ねの賜物という。

韓国のバラエティ番組『You Quiz on the Block』(tvN)にBTSが出演した際、「いつも上手な姿を見せなければならないので。行動で変えられるのは自分しかいないと思う。だからボーカル練習の時間という概念を無くし、車で、トイレで、シャワーを浴びながら、歌えるすべての時間に歌を歌った」と語ったJUNG KOOKの言葉は、多くのファンを感動の渦に巻き込んだ。

SUGAやJ-HOPE、RMらがソロのミックステープなどで音楽的成果を出している今だからこそ、まだソロとしての力量を出し尽くしていないJUNG KOOKに期待が膨らむ。今後、その“最強のボーカル”でより幅広く自身の音楽世界を展開していく彼の活躍を見守りたい。

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