日韓俳優共演作品のロケ地に新興映画祭も、韓国に新たな“映画都市”が誕生

2021年10月27日 映画 #韓国映画

江陵(カンヌン)が新しい映画の町として発展を見せている。

韓国の江原道(カンウォンド)の海沿いに位置する港町・江陵では、10月22日に第3回江陵(カンヌン)国際映画祭が開幕した。アン・ソンギ、チョン・ウソンをはじめ、リュ・スンリョン、オ・ナラ、ヤン・イクジュンといった数多くのスターが江陵を訪れた。

第1回は閑散としていたが、今年は多くの人が訪れ、豊かな祝祭となっており、毎日20本以上上映されている作品を楽しんでいる。

もちろんコロナ禍により映画祭りの運営は簡単ではないが、先立って閉幕した釜山(プサン)国際映画祭のバトンを引き継ぎ、国際映画祭としての意義深い歩みを続けている。

このように映画の街として栄え始めている江陵だが、映画祭だけでなく、この地を舞台にした作品も増えている。

(写真=スタジオサンタクロース)映画『江陵』(原題)ポスター

まず11月10日に公開される映画『江陵』(原題)は、タイトルが示すように、江陵を舞台にした作品だ。『江陵』は江陵最大のリゾート建設を巡る、様々な組織の野望と陰謀、そして裏切りを描いた犯罪アクション映画となっており、ユ・オソン、チャン。ヒョクが主演を務める。本作は、久しぶりの正統派ノワールという点でも期待感を高めており、江陵の美しい光景との化学反応にも注目が集まっている。

池松壮亮、オダギリジョー出演作も

そして日本作品も江陵の美しさを積極的に活用しており、10月28日に韓国公開を控えている映画『アジアの天使』(韓題『あなたは信じないけど』)も江陵でロケを行った作品だ。

【関連】韓国女優が語った池松壮亮、オダギリジョーの印象とは?

本作は、新たな出発のために江陵行きの汽車に乗った日本人兄弟・剛(演者:池松壮亮)と徹(演者:オダギリジョー)が、両親の墓参りのために旅に出た韓国の三兄妹・ソル(演者:チェ・ヒソ)、ボム(演者:キム・イェウン)、ジョンウ(演者:キム・ミンジェ)と偶然に出あったことで始まる、温かい物語を描いている。

(写真=D.O.シネマ)映画『あなたは信じないけど』(韓題)ポスター

劇中では、江陵が人生の希望を見出す目的地として描かれ、作品の末尾に登場する海でのシーンは、出演俳優たちも選んだ“癒しの瞬間”でもある。

主演女優のチェ・ヒソはインタビューで、「江陵での撮影が楽しかった。美味しいものもたくさん食べた。オダギリジョーさんは普段から韓国への愛情が強いが、今回も食べ物がすべて好きで楽しんでいた。ほかの俳優も満足していた」と話している。

(写真=D.O.シネマ)

先立って7月に日本公開された『アジアの天使』は日本でも好評を博し、石井裕也監督が韓国を舞台に描き、国境を越えた本作が、韓国でも良い反応を得られるか注目されている。

とある映画関係者は「過去には国内映画祭と言えば釜山が真っ先に思い浮かんだが、今は江陵の時代が始まった。俳優にも認知度が高まっているだけに、大衆性も高まることを期待している」と述べた。

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