容疑を全面否認していたパク・ユチョンに麻薬の陽性反応で出て衝撃が走るなか、彼の弟パク・ユファンの動向にも関心が集まっている。
パク・ユチョンは最近、元婚約者ファン・ハナとともに今年初めにヒロポンを使用した疑いを受けていた。しかし4月10日に緊急記者会見を開き、容疑を全面否認。3度の警察調査でも、容疑を強く否定していた。
それから2週間が経った4月23日、パク・ユチョンの体毛からヒロポンが検出され、薬物の陽性反応が出た。結局、無実を訴えた“涙の記者会見”は、大衆に怒りを覚えさせ、最後まで信じていたファンは裏切られることとなった。
ファンも最終的に芸能界から“退場”を促す声明を発表するに至り、10年余りともに活動してきた所属事務所C-JeSエンターテインメントも「信頼を回復するのは難しい」との判断の下に、専属契約解約を宣言した。記者会見でパク・ユチョンが自ら言及した芸能界引退の意思まで、代弁した。
ただパク・ユチョンの場合、引退というよりも“退場”に近い。2016年に相次いだ性的暴行スキャンダルに続き、麻薬使用まで明らかになり、芸能人を超え、人間パク・ユチョンにとっても最大の危機だ。
その影響で、芸能人として活動する弟パク・ユファンにまで注目が集まっている。
パク・ユファンは以前、事実婚破棄訴訟に巻き込まれており、それ以来、特別な作品活動がない。現在はライブ配信サイト「Twitch.tv」で生配信を行っている。
兄の騒動にパク・ユファンは、生配信を中断する意思を伝えた。しかし4月24日、インターネット放送を再開した。パク・ユファンはやや暗い表情で、自分の心境を伝えた。彼は「私は泣かない。母と私は大丈夫です。家族はみんな大丈夫です。心配してくれてありがとう。皆さんも強くなるように願う」と話した。
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放送を視聴したファンは、パク・ユファンに激励を送った。しかし、それについても議論が巻き起こっている。
一部からはパク・ユファンの“責任論”まで取り上げられ、早すぎる放送再開は軽率だったとの声も出た。弟も事態の深刻さを踏まえて、自粛するべきではないかという主張だ。一方で、兄の問題で弟まで責任を負う必要はないという意見も少なくない。生配信の様子を見ると、パク・ユファンに芸能界を引退する気はないように思える。
もちろん兄の問題を弟が引き受ける理由はないが、放送中止を宣言した直後に放送を再開したパク・ユファンの動向には、残念さが残る。本人も芸能人として、兄の問題に対して道義的な責任を感じてもおかしくはないからだ。心配するファンのためということはわかるが、「私の家族は大丈夫」というニュアンスも、少なくない人に不快感を抱かせたという評価だ。
とある芸能界関係者は、「生配信はパク・ユファンの自由だが、一部のファンのために伝えた近況は、むしろ世論を悪化させただけ」と指摘した。別の関係者も「兄弟いずれも波乱万丈な芸能人生活を送っている。しばらくパク・ユファンに対する世間の目は、厳しくなるしかないだろう」と付け加えた。
警察はパク・ユチョンの事前拘束令状を申請し、4月26日に令状実質審査が行われる予定だ。
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