元恋人への“中絶強要”疑惑で渦中の人物となった韓国俳優、遅すぎる対応で被害拡大中

2021年10月19日 話題

人気上昇中だった俳優キム・ソンホが恋人に中絶を強要した“俳優K”であると目され、議論の中心に立った。長い無名時代のトンネルを抜け出し、ようやくスポットライトを浴びたが、今回の騒動でイメージが崩れ落ちる危機だ。

【写真】「女子高生ですか?」キム・ソンホの“可愛すぎるピース”

去る10月17日、オンラインコミュニティには人気俳優Kの元恋人と主張するAさんの暴露文が掲載された。

Aさんの主張によると、Aさんと俳優Kは昨年上半期に恋人関係となり、下半期にAさんが妊娠したという。しかし俳優Kは活動中だった作品や広告などを理由にAさんに中絶を提案。その前提条件は、2年後の結婚だったとされる。Aさんは将来妊娠が不可能になることもあるという病院の引き止めのなかで中絶を進めたが、その後、俳優Kの態度が急変したと述べた。そして一方的に別れを通告されたとのことだ。

Aさんの文章から、俳優Kはキム・ソンホではないかとの声が上がった。Netflixでも人気のドラマ『海街チャチャチャ』で株価を上げたキム・ソンホだったため、疑惑だけでも打撃が大きかった。

遅すぎた所属事務所の対応

もちろん、現在のところ、どこまでいっても一方的な主張に過ぎない。暴露文の内容が事実であれば対応が必要だが、現在に至っては、嘘の場合でも問題は大きいといえる。いずれにせよ、キム・ソンホ側の積極的な対応が必要だった。

(写真提供=S.A.L.T.エンターテインメント)キム・ソンホ

しかしキム・ソンホの所属事務所S.A.L.T.エンターテインメント側は、10月18日を終日無回答で一貫した。そのため疑惑はさらに深まり、中立を叫んでいた世論も揺れ始めた。

キム・ソンホが広告モデルとして活動中のブランドも、焦った様子を見せた。真っ先にキム・ソンホをモデルに掲げていたピザブランドは、公式SNSアカウントの中のキム・ソンホの痕跡を消しており、さらに俳優K=キム・ソンホという推測が続いた。

暴露文が登場してから2日後の10月19日午前になって、ようやく所属事務所側は「いち早く立場を発表できなかった点、本当に申し訳ない。当社は現在、匿名で上がってきた文章の事実関係を把握している」とし、「事実関係がまだ明確に確認されていないだけに、もうしばらく待ってほしい」と伝えた。

ただ、その後も追加の立場をなかなか明らかにしないでいる。もちろん、事案のファクトチェックは最優先されるべきことだ。しかし、すでにゴールデンタイムを逃したキム・ソンホ側の対処によって、他の俳優たちにまで火の粉が飛んだ。

10月19日にシン・ミナ、10月21日にイ・サンイ、チョ・ハンチョルと『海街チャチャチャ』出演俳優のインタビューが予定されていたが、「内部事情」を理由に最終的に延期、またはキャンセルされた。20日に予定されたキム・ソンホのインタビューも取り消された。

疑惑の中心に立ったキム・ソンホは、様々な意味で迷惑をかけることになった。キム・ソンホが広告モデルとして活動中のブランドが相次いで広告を非表示に切り替えたり、写真を削除したりして“損切り”に乗り出した。各ブランドも打撃を受けるしかない状況だ。

キム・ソンホがレギュラーメンバーで出演中のKBS2のバラエティ番組『1泊2日』側も、今後の撮影などのスケジュールについて困り果てている。キム・ソンホは次期作で映画『2時のデート』(原題)にも出演する予定だったし、ほかにも多数の作品を検討中だったが、これも不透明になった。

キム・ソンホが暴露文に登場する俳優Kなのかを確認しなければならず、またキム・ソンホが解明しなければならない部分も多くある可能性もあるため、早々に結論付けることはできない。仮にキム・ソンホが俳優Kであったとしても、どこまでが真実なのかも明らかにされるべきだろう。

それでもキム・ソンホ側の遅い対応が、騒動をより大きくしたというのが大半の意見だ。関連作品や広告、関係者たちのためにも、可能な限り迅速な対処が必要な時点だ。

とある芸能界関係者は「業界関係者たちも、この事案を注視している。もちろん、真実について明らかにしなければならないだろうが、キム・ソンホが今まさに活発に活動していただけに、長期的な真実をめぐる攻防が繰り広げられる可能性がある」と話した。

長い無名時代を乗り越え、ようやく光を見たキム・ソンホである。しかし、その栄光が一瞬にして崩れ去る危機に直面した。善良なイメージを持ったキム・ソンホだけに、大衆の衝撃も倍になった。時と共に波紋は広がっていく見通しだ。

これ以上の追加の被害を防ぐためにも、キム・ソンホが直接前に出て解明しなければならない時間だ。

◇キム・ソンホ プロフィール

1986年5月8日生まれ。2009年に演劇『ニューボーイングボーイング』でデビューして以来、演劇界で俳優としての実力を積み重ねてきた。その後活動範囲を広げ、2017年には『キム課長とソ理事』でドラマデビューを果たす。同年のドラマ『トゥー・カップス~ただいま恋が憑依中⁉~』では魔性の詐欺師コン・スチャン役を好演し、「MBC演技大賞」で「新人賞」と「優秀賞」の2冠を達成した。2020年のドラマ『スタートアップ: 夢の扉』に出演し、韓国だけでなく、日本でも人気を集めた。

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