韓国映画『モガディシュ』(原題)が、2021年の韓国で初めて観客350万人を突破した。秋夕(チュソク、旧暦8月15日)連休期間、ボックスオフィス4位を記録し、公開から2カ月が経っても冷めない人気を証明した。
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韓国映画振興委員会の統合ネットワークが9月20日に発表したところによると、『モガディシュ』はボックスオフィス6位から4位へと上昇し、週末よりも順位を上げている。
前日対比で観客数の増減が上位圏の映画および新作映画を含め、唯一19.9%上昇しただけでなく、座席販売率は16.5%を記録し、秋夕連休期間中に驚異の上昇曲線を描くなど、驚くべき結果を出した。
累計観客動員数347万5735人を動員していた『モガディシュ』は、秋夕連休期間中に350万人を突破し、今年の興行新記録を樹立する予定だ。
連休期間に新作の公開が相次ぐ中でも長期興行を続けている『モガディシュ』は、このような高成績や座席販売率とともに、オンライン上の映画評価プラットフォーム「CGVゴールデンエッグ指数」で97%を維持するなど、熱い口コミが続いている。
このため長期興行を紡いでくれた観客のために、リュ・スンワン監督、キム・ユンソク、チョ・インソン、ク・ギョファンが、明日(9月22日)の連休最終日に劇場を訪れ、感謝の挨拶を伝えるという。
なお最近では、南(韓国)北(北朝鮮)同時UN加盟30周年や、タリバンの政権獲得などアフガニスタン情勢の事態とあいまって、海外でも関心を集めた。そして全世界75カ国に販売されるなどの成果を出しており、興行だけでなく国際情勢まで兼ね備えた映画として注目されている。
『モガディシュ』は、1991年ソマリアの首都モガディシュの内戦によって孤立した人々の、生死をかけた脱出を描いた作品で、“信じて見る俳優”と呼ばれるキム・ユンソクとチョ・インソンの初共演でも注目を集めている。
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