K-POPグループ「iKON」の元メンバー、B.I(本名キム・ハンビン)の麻薬使用に関する捜査を揉み消そうとした疑惑を受けるヤン・ヒョンソク前YGエンターテインメント代表が、無罪を主張した。
8月13日、ソウル中央地方法院の刑事合意23部は、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(報復脅迫など)などの容疑で在宅起訴されたヤン・ヒョンソク前代表に対する初公判の準備期日を進めた。
これは正式な公判期日ではなく、証拠調べが行われないため、被告人(ヤン・ヒョンソク前代表)に出席義務はない。
検察はこの日、公訴事実を明らかにして「ヤン前代表が情報提供者A氏をYGの社屋に呼び出し、供述を覆せと懐柔・脅迫した」と主張した。また、「ヤン前代表がA氏に『お前1人を殺すのはどうってことない』と脅迫し、供述を覆させた」と述べた。
ヤン前代表の弁護人は裁判で「情報提供者に会って話したのは事実だが、嘘の供述をするよう脅迫したり強要したことはない」と無罪を主張した。ヤン氏の指示を受けて情報提供者に金を渡した容疑で一緒に裁判にかけられたYGの職員・キム氏の弁護人も、容疑を全て否定した。
ヤン・ヒョンソク前代表は、B.Iの麻薬使用容疑に対する捜査を揉み消した容疑で去る5月28日に裁判に持ち越された。情報提供者A氏が麻薬使用容疑で逮捕され、警察の捜査を受ける過程でB.Iの麻薬購入疑惑を警察に供述したところ、A氏を懐柔・脅迫し、B.Iへの捜査を阻止した疑いである。
また、2016年にはA氏の所属事務所に請託し、A氏を海外に出られるようにした容疑(犯人逃避教唆)も受けたが、A氏に出国を指示した所属事務所代表が現在、海外逃避中であるため、その容疑については「参考人中止」処分となった。
なおヤン・ヒョンソク前代表は米ラスベガスで複数回、数億ウォン(数千万円)台の遠征賭博を行った容疑で2020年11月にソウル西部地裁から罰金1500万ウォン(約150万円)を宣告されている。
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