一方的にドラマの降板を告知した若手俳優キム・ヨンデと関連して、韓国KBS側が公式立場を発表した。
KBSは7月23日、公式立場を発表して「現在『学校2021』(原題)は、俳優キム・ヨンデの所属事務所側から一方的に降板の通知を受けた」とし、「それによって制作への支障が必然的となり、俳優を交代、すぐに撮影に突入する予定」と伝えた。
続けて「ドラマの出演と同じくらい、降板するかどうかも相互の合意が必要となる問題」と強調し、「主演俳優の降板を一方的に通知することで番組制作に支障をきたした点について、所属事務所側に深い遺憾を表す」と述べた。
それでも「ドラマ『学校2021』は今年下半期に予定された放送を目標に、俳優たちとスタッフたちがひとつになって最善を尽くす」と付け加えた。
もともとキム・ヨンデはKBSの青春ドラマ『学校2021』にキャスティングされていた。しかし7月15日、キム・ヨンデ側が「『学校2021』を降板したのは事実であり、現在はtvN『流れ星』(原題)出演を検討中」と伝えた。
それについてKBSは「『学校2021』(原題)にキャスティングされた俳優キム・ヨンデは出演契約書を締結し、主要出演陣ミーティング、台本練習などに参加して7月に初撮影の準備をしていたが、最近、所属事務所が制作陣に相談なく突然降板する意思を示した」とし、「制作会社とKBSは俳優キム・ヨンデの降板に同意しておらず、円満な合意を得るために努力している」と伝えていた。
しかし今回、KBS側が「俳優を交代」と明言したことから、キム・ヨンデの降板は現実となったといえる。
渦中のドラマ『学校2021』は、KBSの青少年ドラマシリーズとして1999年に第一弾の放送が始まり、2017年までに7作ものシリーズが制作された。このシリーズをきっかけにブレイクした俳優も多く、韓国ではスターの登竜門とも呼ばれている。
『学校2021』は、受験競争ではなく他の道を選んだ生徒たちにスポットライトを当て、あいまいな立場に置かれた18人の若者たちの苦悩と成長を描く。
KBSの公式立場全文は、以下の通り。
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俳優キム・ヨンデの『学校2021』降板関連の公式立場です。
現在『学校2021』は、俳優キム・ヨンデの所属事務所側から一方的に降板の通知を受けました。それによって制作への支障が必然的となり、俳優を交代、すぐに撮影に突入する予定です。
ドラマの出演と同じくらい、降板するかどうかも相互の合意が必要となる問題であるが、協議なく、主演俳優の降板を一方的に通知することで番組制作に支障をきたした点について、所属事務所側に深い遺憾を表す次第です。
ドラマ『学校2021』は、今年下半期に予定された放送を目標に、俳優たちとスタッフたちがひとつになって最善を尽くし、良い作品で視聴者とお会いできるようにします。ありがとうございます。
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