2017年放送のTBS日曜劇場『ごめん、愛してる』にも出演していた俳優イ・スヒョクが“ロマンス職人”に飛躍した。
去る6月29日に放送終了したtvNドラマ『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』(原題、以下『滅亡』)で、イ・スヒョクはウェブ小説編集チームのチーム長チャ・ジュイク役を熱演。チーム長として、チームを率いるジュイクのソフトなカリスマ性と淡泊で無駄のない性格を繊細に表現した。
何より、ドラマの後半でポテンシャルを爆発させたイ・スヒョクの“ときめき爆撃機”の活躍は視聴者たちから大きな反響を得た。彼は甘い言葉、甘い瞳で視聴者へときめきを与え、“イ・スヒョクの再発見”とまで評価された。
一層深まった演技と完璧なビジュアルで、1人の魅力的なキャラクターを完成させたイ・スヒョク。『滅亡』の放送が終了した今、そんな彼にドラマについて話を伺った。
以下、イ・スヒョクとの一問一答。
◇
―ドラマ放送終了の感想は。
ドラマの撮影が終わってかなり経つのに、ずっと放送されているのを見ると、撮影を終えたという実感があまり湧かない。もうすぐ放送終了というときに、少し実感が湧いたような気がする。
ジュイクという人物を魅力的に描いてくださった監督と作家をはじめ、すべてのスタッフの皆さんに感謝を伝えたい。そして、『滅亡』とチャ・ジュイクを愛してくださった視聴者の皆さんに本当に感謝する。僕もジュイクを演じることができて幸せな時間だった。
―ドラマが後半に進むにつれ、ジュイクの“直進ロマンス”が好評を受けた。甘いセリフが話題を集めたが、撮影中の特別なエピソードはあったか。
前半はジュイクのセリフが少し淡泊でシンプルだったが、後半になればなるほどロマンチックなセリフであふれた。ジュイクのよどみないセリフを口に出すことが難しく、撮影前にずっと独り言で繰り返し練習した。女優のシン・ドヒョンさんと何度も息を合わせていたうえで今回のロマンチックシーンを撮影できて良かった。とても綺麗に撮ってくださり、良いシーンを作ることができたと思う。
―ロマンチックなシーンの中で一番印象深かったセリフは?
ジナ(演者シン・ドヒョン)が「いつから好きだった?」と聞いてきて、ジュイクが「最初から」と答えるシーンがある。そのセリフ自体は短かったが、とても強烈だった。これまでのジュイクのジナに対する言葉や行動を明確に証明するセリフだったので、ジナにとって強烈に感じたと思うし、ジュイクにとっても大きな意味がこめられたセリフだったと思う。
―ジナはもちろん、ヒョンギュとのコンビネーションも反響があった。シン・ドヒョンやカン・テオと共演した感想は?
撮影現場の雰囲気がとても良かった。監督もいつも笑いながら僕たちを導いてくれて、俳優たちの仲も良かった。ドヒョンさんとはロマンチックなシーンが本格的に始まるにつれて自然と仲が良くなったと思う。
ヒョンギュ(演者カン・テオ)は可愛らしい一面が多かった。ドラマ内ではジュイクがヒョンギュを大事に可愛がっているが、実際の撮影現場でも僕がテオさんにちょっかいを出したり、からかったりした。本当に親しい兄弟のように楽しく撮影した。
―ドンギョンとのテンポ良い会話も面白かった。ドンギョンがジナにジュイクについて「正直、あの人はたまにすごく面白い」と言っていたが、これについてはどう思うか。
ジュイクは物静かだが面白い人だと思う。何気なく吐き出す言葉はたまに冷たさもあるが、改めて考えてみるとにっこり笑ってしまうような、そんな魅力があると思う。特にジュイクは、ドンギョン(演者パク・ボヨン)に対して“ツンデレ”のような一面や面白い姿をたくさん見せたのではないかと思う。
―俳優イ・スヒョクにとって、『滅亡』はどんな作品として記憶に残るか。
ある意味、今まで僕が演じてきた役の中で最も平凡で、最も人間的なキャラクターだったと思う。これまでは人間じゃない役やインパクトのある人物を主に演じてきた。演技の幅を広げ、もっといろんな姿をお見せしたいといつも思っていた。だからこそ、『滅亡』は僕にとってとても意味のある作品だと思う。
―最後に視聴者へ一言。
いつも応援してくださっていることに感謝している。『滅亡』を愛してくださって本当にありがたく、引き続き作品や作品以外でも新しい姿をお見せできるように努力していきたい。
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