出演者の“失言”で苦情が殺到している韓国の公営放送KBS…過度なクレームも多いなかで対処法は?

2021年06月20日 テレビ

韓国の公営放送であるKBSの“視聴者権益センター”に次々と降板要求が投稿されている。

KBSは最近、出演者の発言が火種となってしまっている。公営放送であるKBSは視聴者の受信料で制作されているだけに、視聴者権益センターの活動が活発だ。

同局の視聴者権益センターには、放送内容などについて視聴者が意見を書き込める掲示板があり、1000人以上の同意数を得れば、30日間、該当部署の責任者が直接回答するシステムになっている。

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そのため論議が起きるたびに降板を求める請願が投稿されてきた。

視聴者からの降板要求が続々と

去る6月16日、KBSはバラエティ番組『年中ライブ』(原題)にリポーターとして出演しているタレント、キム・テジンに対する降板要求に回答した。

キム・テジン

KBS側は、キム・テジンが『文明特急』の司会者ジェジェに「オレがあいつより先輩だ」などと“荒い発言”をしたことについて、「故意に特定の人を傷つけたり、嘲笑したりする悪意ある意図はなかったと判断される」とし、「降板につながる事案ではないという決定を下した」と伝えた。

また去る6月8日には、『グッドモーニング大韓民国ライブ』(原題)を進行するアナウンサー、カン・スンファが軽率な発言で非難を浴びた。当日、視聴者権益センターには、「望まない妊娠をした女性に祝福という言葉を使ったアナウンサー」というタイトルの文章が投稿され、カン・スンファの番組降板を要求した。

その投稿文は7000人以上の同意を集めており、現在、関係者の回答を待っている状況だ。

学生時代のいじめや学校暴力疑惑で議論が過熱した当時も、KBSの視聴者権益センターには、俳優チョ・ビョンギュのバラエティ番組の降板要求、俳優ジスのドラマ『月が浮かぶ川』の降板要求などがあった。そしてその要求は実現している。

複数のKBS関係者は「視聴者の受信料で番組が制作されているだけに責任感が大きく、他の放送局では説明できない話、社会の関心が大きい話を扱おうと努力している」としながらも、「過度なクレームが存在していることも事実」と明かした。

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