学生時代の“いじめ問題”が発覚し、ドラマ『月が浮かぶ川』(原題)から降板した俳優ジスが、所属事務所との専属契約を解除した。
5月27日、所属事務所キーイーストは公式報道資料を発表。「当社の所属俳優ジス氏との専属契約が終了したことをお知らせする」と明かした。
その経緯として「当社は現在、ジス氏の活動が難しいと判断し、これ以上、所属事務所に被害を与えたくないという俳優本人の意思を尊重して、相互の合意のもとに最終的に契約解除を決定した」と説明した。
また「現在進行中の『月が浮かぶ川』関連の訴訟については、最後まで円満に解決するために最善を尽くす」と付け加えた。
先立って3月2日、とあるオンラインコミュニティにジスが学生時代、学校暴力やいじめの加害者だったという暴露文が登場した。
その内容によると、「ジスは2007年の中学2年生から本格的に学校の“イルジン”(不良)に君臨し、あらゆる悪行を行った」という。暴露文の作成者は「2008年、中学3年の時にキム・ジスと不良仲間たちからいじめを受けた。いじめという単語ですべてを定義するには不十分だ。いじめ、暴力、脅迫、侮辱、悪口など、あらゆる虐待を受けた。自分たちは逃げられるように、ほかの同級生にいじめを指示した」などと主張した。
疑惑が浮上するとジスは謝罪文を発表。「私によって苦しめられた方々に心よりお詫び申し上げる。過去に犯した非行に対し、何の弁解の余地もない」とし、「役者として活動する自分の姿を見て、長い間苦しんだはずの方々に深く償い、一生拭えない自分の過去を反省する」と謝罪した。
騒動のなか、放送中だった『月が浮かぶ川』側は、ジスの途中降板を決定。撮影が95%進んでいる状況だったが、代役ナ・インウを立てて再撮影し、無事に最終回を終えた。
ただ一連の騒動のなか、4月2日、『月が浮かぶ川』の制作会社ビクトリーコンテンツが「当社は2021年4月1日付でキーイーストを相手に、当社の損害額の一部を請求する損害賠償請求訴訟をソウル中央地方裁判所に提起した」と発表。「キーイースト側と損害賠償に対する協議を誠実に進めようとしたが、キーイースト側の非協力により、やむを得ずこの事件の訴訟を提起した」と伝えていた。
一方でキーイースト側も「ジスの降板は事実関係の綿密な確認なしに、当社とKBSの一方的な通告によるであるため、自分たちは契約違反には責任がない」と主張し、対立が鋭くなっている状況だ。
キーイーストの公式報道資料全文は、以下の通り。
◇
こんにちはキーイーストです。
当社の所属俳優ジス氏との専属契約が終了したことをお知らせいたします。
当社は現在、ジス氏の活動が難しいと判断し、これ以上、所属事務所に被害を与えたくないという俳優本人の意思を尊重して、相互の合意のもとに最終的に契約解除を決定しました。
現在進行中の『月が浮かぶ川』関連の訴訟については、最後まで円満に解決するために最善を尽くします。
ありがとうございます。
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