『ヴィンチェンツォ』で“裏切り検事”役のコ・サンホ、「“究極の悪”も演じたい」【インタビュー】

2021年05月11日 話題

俳優コ・サンホが送る二足の草鞋生活は順調なようだ。ミュージカル俳優としては14年目を迎え確固たる地位を築いている反面、テレビ界では今まさに自身の存在をアピールする段階に来ている。

ドラマでの演技が3年目に突入したコ・サンホは、自らを新人俳優と称した。彼にとってtvN『ヴィンチェンツォ』は、もう一つの大切なフィルモグラフィとなったそうだ。

コ・サンホは『ヴィンチェンツォ』で、検事のチョン・イングク役を熱演。物語の中盤から投入された彼だが、ヴィンチェンツォ(演者ソン・ジュンギ)やホン・チャヨン(演者チョン・ヨビン)を見事に裏切り、少なくない衝撃をもたらした人物だ。

彼は「大いに愛されている作品に途中から合流し、誰にもならないように努力した。幸いにも作品を無事終えることができて感謝しており、光栄だ」とし、「『浪漫ドクター キム・サブ2』では医者を務めたが、今回は検事として専門職を連続して務めることとなった。ミュージカルでは気楽な役を演じていたが、ドラマでは専門職や憎たらしい悪役など、特徴がはっきりした役を任されているようだ」と自身を分析した。

2度目の共演となったソン・ジュンギについて

『ヴィンチェンツォ』は「悪は悪で処断する」というキャッチフレーズのダークヒーロー作品だ。コ・サンホは「日常にサイダー(韓国ではスカッとした状況を意味する)が必要だからだと思う。何をしても息苦しく、新型コロナの影響で常にマスクも着けていなくてはならないので、ドラマでのすっきりとした姿が愛されたのだと思う」と付け加えた。

【インタビュー】”マフィアのコンシリエーレ”として華麗なる帰還、ソン・ジュンギが“幸せ尽くし”と語った撮影現場

コ・サンホ

ダークヒーローの中心ソン・ジュンギとは、tvN『アスダル年代記』(2019年)以来の再会だったことについてコ・サンホは、「ソン・ジュンギは当時すでに立派な俳優だったが、より成長していた。演技もクムガプラザとヴィンチェンツォの軸をうまくとらえ、見せる態度でも最高だった。スタッフの名前を1人ひとり覚えるのは基本で、思いやりがある。現場では“ソン班長”と呼ばれるほどだった」と褒め称えた。

このようにコ・サンホはドラマでの演技に挑戦したあと、作品毎に新たな経験を積み、魅力を増加させている。「ミュージカルも魅力的だが、ドラマは眉毛や微細な震えまでも完全に視聴者に伝えることができるのではないか。だからもっとドラマの演技もしてみたかった」とし、「またミュージカルはすべての瞬間が“ライブ”なので、ドラマの方が確かに怖さは少ないと思う。もちろんまだまだ足りないが面白い」と柔和な笑みを浮かべた。

「“究極の悪役”もやってみたい」

済州(チェジュ)出身であるコ・サンホのドラマへの挑戦は、故郷の家族にも大きな力を与えているようだ。「両親がとても喜んでいる。この前は西帰浦(ソグィポ)に行ったが、食堂の社長が食べ物をサービスもしてくださった。父が喜ぶ姿を見て私も嬉しかった」と話した。

2019年に結婚したコ・サンホには、妻という新しい家族もできた。「確かに安定感が得られていると思う。俳優の多くが心理的に安定していない。ミュージカル後の家に帰ると空しくなる」とし、「しかし結婚してからはそんなことがまったくなくなった。相談もできて非常に満足している」と人生の伴侶を得た幸せを語った。

コ・サンホ

そして彼は、韓国俳優としては初めて米アカデミー授賞式で助演女優賞を受賞したユン・ヨジョンにも触れ、「ユン・ヨジョン先生のことはとても尊敬しており、その実力にはとてもじゃないがついていけない。ロールモデルとして挙げるのも控えたい本物の職人」とし、「私も現実に忠実で、私に与えられたことをうまくやろう思った。そうするうちに、さらに良い地点に到達するのではないかと思っている。悪役として名が広まっただけに、“究極の悪役”もやってみたいし、専門職ではない日常生活の演技も気になる。これまでできなかったことがとても多いので、すべてやってみたい」とし、これからのドラマ俳優人生への意欲を示した。

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