SBSで放送中止が決定した時代劇『朝鮮駆魔師』(原題)が、海外サービスもすべて撤回する。
【注目】『朝鮮駆魔師』の“廃止”が決定…初の事例、強烈な反中世論
『朝鮮駆魔師』の制作会社は3月26日、報道資料を通じて海外版権契約の解約及び海外ストリーミングサービス撤回の公式立場を明らかにした。
「まず、視聴者の方々にお詫び申し上げます」と述べた。
続いて「編成の取り消し後、関連事項に対してお問い合わせされる部分があり、回答したい」と公式立場を発表した理由を伝え、「制作は中断されました。状況の深刻性を十分に共感し、作品に参加したすべてのスタッフの方々と関係者の方々の被害を最小化するために全力を尽くす」とした。
また「『朝鮮駆魔師』関連の海外版権は契約解除の手順を踏んでおり、サービス中だったすべての海外ストリーミングはすでに撤回したり、本日中に撤回したりする予定」と明かした。
歴史歪曲の議論に包まれた『朝鮮駆魔師』が海外サービスされているという事実に懸念を表した世論に回答している格好だ。
最後に制作会社側は「視聴者の方々に傷を与えた点、再び心から頭を下げて謝罪する」と締めくくった。
先立って『朝鮮駆魔師』は、3月22日に放送された第1話で、朝鮮王朝時代という設定にもかかわらず、朝鮮側に中国風のインテリアをはじめ、ピータンや月餅、饅頭など中国式の料理が登場したことで、史実と違うと非難を浴びた。
また、史実では「申聞鼓(シンムンゴ)制度」(民が太鼓を打って王に助けを求める制度)を作るなど、百姓を大切にしたとされる太宗(テジョン)が、罪のない民を虐殺するシーンなども登場して問題視された。
歴史歪曲の議論が広がると、制作会社とSBSは謝罪したが、広告主が支援を打ち切るなど余波が続き、最終的には放送中止となった。それに加え今回、海外サービスも廃止となった。
以下、『朝鮮駆魔師』制作会社の公式立場全文。
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こんにちは、『朝鮮駆魔師』制作会社です。
まず、視聴者の方々にお詫び申し上げます。編成の取り消し後、関連事項に対してお問い合わせされる部分があり、回答いたします。
制作は中断されました。状況の深刻性を十分に共感し、作品に参加したすべてのスタッフの方々と関係者の方々の被害を最小化するために全力を尽くします。
『朝鮮駆魔師』関連の海外版権は契約解除の手順を踏んでおり、サービス中だったすべての海外ストリーミングはすでに撤回したり、本日中に撤回したりする予定です。
視聴者の方々に傷を与えた点、再び心から頭を下げて謝罪します。
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