歴史歪曲問題で視聴者からの非難が続いている韓国SBSの時代劇『朝鮮駆魔師』(原題)が、まさに泣きっ面に蜂といった状態だ。
【注目】放送中止要求にスポンサー離れ…『朝鮮駆魔師』が八方塞がり
今度は中国の動画サイトで「北朝鮮の歴史を扱ったドラマ」と紹介された。
3月25日、複数のメディアによると、中国のとあるIT企業で運営されている動画ストリーミングウェブサイトでは、『朝鮮駆魔師』を北朝鮮が建国された歴史的事実を土台にしたドラマと紹介した。
そのサイトでは、韓国を意味する「ROK(Republic of Korea)」ではなく、北朝鮮を意味する「DPRK(Democratic People’s Republic of Korea)」と表記されていた。
『朝鮮駆魔師』の制作会社側は同日、「中国側の翻訳にミスがあった」とし、「確認し、修正した」と伝えた。
先立って『朝鮮駆魔師』は、3月22日に放送された第1話に中国風のインテリアをはじめ、ピータンや月餅、饅頭など中国式の料理が登場したことで、史実と違うという非難を浴びた。
また、史実では「申聞鼓(シンムンゴ)制度」(民が太鼓を打って王に助けを求める制度)を作るなど、百姓を大切にしたとされる太宗(テジョン)が、罪のない民を虐殺するシーンなども登場して問題視された。
議論が大きくなった3月24日には、韓国大統領府ホームページの国民請願掲示板に「朝鮮駆魔師の放送中止を求める」という請願が登場し、一日で10万人以上から同意を得たりもした。
現在、多くのスポンサーも支援中断を宣言。CM編成を中断したスポンサー企業はサムスン電子、LG生活健康、CJ第一製糖、KT、ホンダコリア、ハイト眞露、ダイソンを含む約25社に及ぶ。
そんな八方塞がりのなか、今回、中国の動画サイトでの問題まで発生。泣きっ面に蜂状態となった。
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