放送中止要求にスポンサー離れ。“歴史歪曲”で非難殺到の韓ドラ『朝鮮駆魔師』が八方塞がり状態

韓国SBSのドラマ『朝鮮駆魔師』(原題)が八方塞がりの状態になった。

【関連】韓国時代劇がピンチ? 賛否両論の現状

3月22日の初回放送から“歴史歪曲”という議論に包まれた同作は、中国の“東北工程”を受け入れたという主張まで提起された。

劇中では俳優カム・ウソン扮する太宗(テジョン)が罪のない民を虐殺したという内容に加え、中国風のインテリアをはじめ、ピータンや月餅、饅頭など中国式の料理が登場。違う史実を再現して視聴者を混乱させた。

そして韓国大統領府ホームページの国民請願掲示板には「朝鮮駆魔師の放送中止を求める」という請願が登場し、1日で10万人以上から同意を得た。

『朝鮮駆魔師』は番組の前に「当ドラマの人物、事件、具体的な時期などは歴史的事実と無関係であり、創作による架空のものです」と案内しているが、視聴者らは度を越した展開を受け入れられなかった。

これについてSBSは、「視実存人物と歴史を扱うだけに、より細かく見て検収すべきだったが、そうできなかった部分に対して多くの責任を感じている。その点、視聴者の皆さんに深く謝罪する」と謝罪し、「放送された第1話、第2話のVODと再放送は、修正されるまで中断する。また、来週1週間の中断を通じて、全体的な内容を再修正する」と明かしている。

しかし、『朝鮮駆魔師』に対する反対世論が高まると、多くのスポンサーが支援中断を宣言した。

CM編成を中断したスポンサー企業はサムスン電子、LG生活健康、CJ第一製糖、KT、ホンダコリア、ハイト眞露、ダイソンを含む約25社に及ぶ。

また、ドラマの制作を支援した聞慶(ムンギョン)市も、制作支援を撤回。公式SNSを通じて「『朝鮮駆魔師』への支援費は360万ウォン(約36万円)だったが、現在この金額について制作会社と回収手続きを進めている。今後は当該のドラマに対し、いかなる支援計画もないことをお知らせする」と明かした。

放送中止を求める声が高まり、次々とスポンサーも離れていく『朝鮮駆魔師』。まさに八方塞がりの状態に追い込まれている。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集