BTSが初のグラミー賞を逃すも確かに残した足跡…“パイオニア”として意味あるノミネート

2021年03月15日 K-POP #BTS

韓国のポップス歌手として初のグラミー賞候補となったボーイズグループBTS(防弾少年団)だったが、惜しくも戴冠とはならなかった。しかし、韓国のアーティストとして新たな足跡をしっかりと残した。

BTSは3月15日(米現地時間14日)に開かれた第63回グラミー賞において、彼らの楽曲『Dynamite』で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」部門候補に上がったが、残念ながら受賞までは至らなかった。この部門では、レディー・ガガとアリアナ・グランデの『Rain On Me』が受賞している。

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BTSは同賞で『Rain On Me』のほかにも、『INTENTIONS』(ジャスティン・ビーバーfeat.クエヴォ)、『UN DIA(ONE DAY)』(J. バルヴィン、デュア・リパ、バッド・バニー&タイニー)、『EXILE』(テイラー・スウィフト feat.ボン・イヴェール)といった楽曲らと受賞を争っていた。

(写真=ザ・レコーディング・アカデミー)

これまでスミ・ジョー(1993年クラシックオペラ部門)、ファン・ビョンジュン(2012年クラシック部門、2016年ベスト合唱パフォーマンス部門)らがグラミー賞を獲得していたが、ポップス歌手がノミネートされたのは今回のBTSが初めてだった。

初の受賞とはならなかったものの、アジア人アーティストが当該部門の候補に上がったということだけでもは初の快挙と言える。

先駆者として開拓し続けるBTS

受賞の有無と関係なく、BTSはすでに大きな成果を収めている。彼らはおととしのグラミー賞にパフォーマーとして参加し、昨年はプレゼンターとして登場。そして今年は満を持して受賞候補者として招待され、確かな成長を見せている。

惜しくも受賞は叶わなかったが、候補に上がったという事実だけでも、グラミーが無視できないほどの世界的なポップスターへと上りつめたことを自ら証明し、パイオニアとしてK-POP史に残る大きな足跡を残した。

アメリカの音楽賞が『Dynamite』を認めざるを得なかったという事実は、K-POPの世界的人気を証明すると同時に、これまでK-POPグループにとって遥か遠いものだった“夢の舞台”グラミー賞へのきっかけとなったということに大きな意味を持つ。

(写真=Big Hit エンターテインメント)2021グラミー賞に参加したBTS

BTSは『ダイナマイト』で米ビルボードのメインシングルチャートホット100で3度の1位を獲得し、28週連続ホット100トップ50にとどまるなど世界的に大ヒットを記録した。

さらに、BTSは国際レコード産業協会(IFPI)が選定したグローバルチャートで3部門を席巻し、米ビルボードが選定した「2020年最高のポップスター」にも選ばれている。非英語圏のアーティストとして大衆的なヒット曲を誕生させたことは意味深く評価されるはずだ。

BTSは3月15日9時(日本時間)から行われたグラミー賞本授賞式では、韓国歌手としては初の単独パフォーマンスを行った。昨年はラッパーのリル・ナズ・Xらと共演した彼らは、今年は正式候補として単独でのステージを披露した。
 

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