RAINやJ.Y.Parkも続々参加、コロナ禍の韓国音楽界でアーティストのコラボがブームのワケ

2021年03月09日 K-POP

韓国音楽界では今、世代とジャンルを越えた異色のコラボレーションが空前のブームだという。

日常で親交のあるアーティストたちのコラボレーションだけではなく、ジャンルや年齢も異なるアーティストが手を組みながら、韓国の音楽界に新しい風を吹き込んでいる。

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RAINが3月3日にリリースしたニューミニアルバム『PIECES by RAIN』では、リード曲の『WHY DON'T WE』で歌手のチョンハとコラボを披露している。この曲はRAINとチョンハが共同で制作しており、クラシカルなシンセサイザーサウンドが特徴的だ。

この楽曲リリースに先立ちRAINは、K-POPファンのためのプラットフォームUNIVERSE(ユニバース)のテーマソングである『Guardians』で、世界的ソプラノ歌手のチョ・スミともタッグを組んでいる。「君と僕が出会う希望に満ちたその瞬間を感動的に表現する」というコンセプトのテーマソングは、音楽ジャンルの壁を超えた組み合わせという点で意義深いと評価されている。

(写真=RAIN COMPANY)『WHY DON'T WE』ティーザーイメージ

Wanna One出身者にJ.Y.Parkも!

Wanna One出身のパク・ジフンも、女性歌手イ・ハイ、ヒットメーカーのPrimary(プライマリー)らと特別なコラボレーションを披露している。3月4日にリリースされた『Call U Up』は、個性の強い3人のアーティストが集まり、異色のシナジー効果が予想されていた。

TWICEやNiziUといった数々のグループをプロデュースしてきたJ.Y.Parkこと歌手のパク・ジニョンは、演歌歌手のヨヨミと手を組んだ。

パク・ジニョンは『パク・ジニョンPD』というタイトルで自身が作詞、作曲した楽曲をほかの歌手に歌ってもらうというプロジェクトを行い、公開オーディションを経て歌い手にヨヨミが選出された。

コラボ楽曲の『Corny Love Song』は、アメリカのカントリーミュージックと韓国のトロットを合わせた新ジャンルの楽曲で、ヨヨミのステージとミュージックビデオの両方で懐かしさを表現したことでも話題を呼んだ。

先輩後輩アーティストのコラボも依然として人気の様だ。“韓国のマドンナ”と称されているオム・ジョンファが3年ぶりに発表した新曲『ヒョウ柄』(原題)では、MAMAMOOのファサ、ラッパーのDPR LIVEとフィーチャリングしている。このコラボが決まったきっかけは、2020年に放送されたMBCのバラエティ番組『遊ぶなら何をする?』で結成された期間限定ユニット「Refund Sisters」(払い戻し遠征隊)がきっかけとなったという。

(写真=オム・ジョンファ公式SNS)『ヒョウ柄』(原題)ジャケット

そしてパク・ジニョンは歌手としても、後輩たちとのコラボを通じて新鮮な試みと変化を続けている。 

2020年8月にはソンミとの『When We Disco』を、同年12月には前述したRAINとの『Switch to me』を立て続けにヒットさせており、今後もプロデューサー、アーティスト両面での活躍に期待が高まっている。

(写真=RAIN COMPANYRAIN COMPANYJYPエンターテインメント、サブライムアーティストエージェンシー
『Switch to me』ジャケット

コロナ禍でアーティストのコラボが増えているワケ

新型コロナで低迷していた韓国音楽界が、世代とジャンルを越えた異色のコラボレーションに突破口を求めている。とある関係者は「以前は新人歌手が認知度を高めるため、親交のある有名アーティストとコラボするケースが多かったが、最近はすでに認知度の高いミュージシャン同士で力を合わせて、アイドルグループが席捲している音楽市場に乗り出すケースが増えている」と説明した。

新型コロナ禍という状況が、韓国音楽界のコラボブームに火をつけたという意見もあるようだ。別の関係者は「アイドルの場合はオンラインコンサートやファンミーティングに突破口を見出しているが、ソロアーティストにとっては難しいため、パフォーマンスよりも豊かな見どころを提供するためのコラボレーションに目を向けている」と話した。

また、「新たな試みが様々な面で難しい音楽市場だが、全く異なるジャンルのミュージシャンとのコラボレーションは、音楽の幅を広げられるという側面もあり、互いにWin-Winとなっている」とし、今後も韓国ではアーティストのユニークなコラボレーションが増えると予想している。

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