NiziU(ニジュー)にaespaと“K-POP超大型ルーキー”が続々と11~12月にデビューする3つの理由

2020年11月11日 K-POP

11月から12月にかけて、K-POP界は例年以上に忙しい。次世代K-POPスターを狙う“超大型ルーキー”が多数デビューを控えているからだ。

【写真】日本人メンバーもいるSMの「aespa」とは?

まず、6人組ボーイズグループ「P1Harmony(ピーワンハーモニー)」と7人組ボーイズグループ「DRIPPIN(ドリッピン)」が10月28日、並んでデビューした。

日本出身のソウル、カナダ出身のギホ、韓国出身のテオ、ジウン、インタク、ジョンソプで構成されP1Harmonyは、FNCエンターテインメントがSF9以来、4年ぶりに送り出すグループだ。正式デビューに先立ってP1Harmonyは、自分たちの世界観が詰まった映画を公開するという破格のプロモーションで話題を集めたりした。

(写真提供=FNCエンターテインメント)P1Harmony

DRIPPINはwoollimエンターテインメントがGolden Child以来、3年ぶりにローンチするボーイズグループ。オーディション番組『PRODUCE X 101』が輩出したグループX1出身のチャ・ジュンホを中心に、ファン・ユンソン、イ・ヒョプ、チュ・チャンウク、キム・ドンユン、キム・ミンソ、アレックスの7人組で構成された。

CJ ENMとBig Hitエンターテインメントの合弁会社であるBELIFT LABが送り出した「ENHYPEN(エンハイフン)」は、11月30日のデビューが決まった。HEESEUNG、JAY、JAKE、SUNGHOON、SUNOO、JUNGWON、NI-KIなど多国籍メンバー7人で構成されたENHYPENは、オーディション番組『I-LAND』を通じて選抜された。正式デビュー前からYouTubeチャンネルの登録者数が100万人を突破するなど、すでにしっかりとしたファン層を形成している。

(写真提供=BELIFT LAB)ENHYPEN

POCKETDOLスタジオも11月19日に、新人ボーイズグループ「BAE173」をローンチする。BAE173は、「Before Anyone Else」の頭文字をとったBAEと、完璧を意味する「1」、幸福の数字「7」「3」を組み合わせたグループ名で、ファンにとって1番のグループになるという意味が込められている。

NiziUにaespaと、ガールズグループも期待大

ガールズグループも新人の“デビューラッシュ”を控えている。

最近話題を集めているのは、SMエンターテインメントの新人「aespa(エスパ)」だ。aespaはSMエンタがRed Velvet以来、6年ぶりに輩出するグループで、11月17日にデビューシングル『Black Mamba』を発表する。「自分のもう一つの自我であるアバターと出会い、新しい世界を体験することになる」という世界観を土台に、多彩な活動を披露する予定だ。

韓国出身のKARINA(カリナ)とWINTER(ウィンター)、日本出身のGISELLE(ジゼル)、中国出身のNINGNING(ニンニン)で構成される4人組のaespaは、メンバーが公開されるたびに、ポータルサイトのリアルタイム検索ワードの上位にランクインするほど、話題性を誇示している。アイドルの“世界観トレンド”を主導するSMエンタから、今度はどんなストーリーテリングで世界観が込められるのかも注目されている。

(画像提供=SMエンターテインメント)aespa

JYPエンターテインメントの日本発ガールズグループ「NiziU(ニジュー)」も、12月2日に正式デビューする。NiziUは、グローバルオーディションプロジェクト「Nizi Project」を通じて誕生したグループ。去る6月に発表したプレデビューアルバム『Make you happy』で、歴代新人史上初の“オリコン3冠”を達成している。

その他にも、最近Refund Sistersの活動曲『DO NOT TOUCH ME』を作曲したブラック・アイド・ピルスンが、ガールズグループ「STAYC」を11月12日にローンチする。ヒットメーカーとして定評のあるブラック・アイド・ピルスンが作った初のガールズグループであり、俳優パク・ナムジョンの娘で女優のシウンがメンバーに含まれて話題を集めている。

デビューから韓国国内に限定されず、グローバルに展開する新人グループも目を引く。

MLDエンターテインメントの新人ボーイズグループ「T1419」は、韓国、日本、アメリカの同時デビューを発表した。T1419は、MLDとグローバルIT企業NHN、ソニーミュージックが手を組んでリリースする超大型新人グループで、すでにグローバルファンからの反応が熱い。

またMAJOR9初のガールズグループ「Bling Bling」は、11月17日の日韓同時デビューを決定した。韓国出身のチャ・ジュヒョン、ユビン、チェ・ジウン、ナリン、日本出身のアリン、アヤミの6人組で構成されたBling Blingは、ボーカルの名門と呼ばれるMAJOR9が約4年間も準備してきガールズグループとして注目されている。

11月~12月にデビューが重なる異例事態の原因は?

ここまで見てきたように、手の込んだ世界観から海外同時デビューまで、さまざまなグループが自らのカラーと武器を発揮するために準備を進めている。年末を前に、大型新人アイドルが次々とデビューしていくのは、かなり異例なことだ。

その理由のひとつは、新型コロナの影響でデビューが延期されたグループが下半期に大挙押し寄せ、年末のデビューが集中していると見られている。

とあるK-POP界の関係者は、「新型コロナのアクシデントで今年上半期に予定されたグループのデビューが先送りされ、年末にデビューが殺到する原因になったといえる。大型新人のビッグマッチが予告されただけに、競争も熾烈だろう」と見通した。また、「1年余りの間、新型コロナで公演収益などがなく、アルバム発売を通じて機会を模索して収益を得ようとする意図もある。防疫が高いレベルで行われ、年末にアルバムを発売してもテレビなどで広報が可能という判断もあったと思う」と付け加えた。

芸能事務所ごとに内部的な事情も存在する。デビューを控えたアイドルグループの所属事務所の関係者は、「最近アイドルグループの年齢がますます低くなり、練習生たちの年齢を気にしないわけにはいかない。1歳でも若くデビューさせるほうがいいと考え、年を越す前にという考えもあるだろう」と分析した。韓国は“数え年”が一般的で、年が明けると年齢が1歳増える。

同関係者は「12月後半からは年末の授賞式と各種特集放送などにより、新人が音楽番組のステージに立つ機会が減る。その前に少しでも多くの活動するために、11月にデビューするグループが多い」とし、「実際にそれよりも大きなアクシデントは、BTSのカムバックだ。音源チャートからイシューとなり、記事も大量に出てくる。その影響を受けないように12月にデビューを先送りしたケースもある」と付け加えた。

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