今年の下半期、待ちに待ったスターたちがお茶の間に帰ってくる。俳優パク・ボゴム、ペ・スジ、ナム・ジュヒョク、イム・シワンをはじめとする旬の俳優から、これから話題になるであろうスターまで、さまざまな面々だ。
まず、「青春の代名詞」パク・ボゴムは、自身の個性とよく合う青春ドラマに出演する。パク・ボゴム主演の『青春の記録』(原題)は夢見ることさえ贅沢になってしまった現代に絶望せず、夢と愛を叶えるために努力する若者たちの姿を描く。
今年の初めに放送されたドラマ『梨泰院クラス』の他には興行的に成功した青春ドラマが無いなか、ドラマ『ボーイフレンド』『恋のスケッチ~応答せよ1988~』などで一躍有名になったパク・ボゴムが、その力量を発揮できるか注目が集まっている。
また、「国民の初恋」と呼ばれるペ・スジと、さまざまな作品で活躍しているナム・ジュヒョクが初共演する『スタートアップ』(原題)も、10月から放送。スタートアップ企業に挑戦しながら経験する若者の青春と成長を描く。
純粋なイメージで成長を遂げてきたイム・シワンは、新ドラマ『Run on』(原題)でシン・セギョンと共演する。これまで『ミセン -未生-』『他人は地獄だ』映画『弁護人』などで、気弱だが芯のある青年を演じてきたイム・シワン。『Run on』では、今までに比べて明るい役どころという。
新鋭俳優らの活躍も予告された。
K-POP界での支持層は厚いが、ドラマではまだ馴染みの薄いボーイズグループWanna One出身のファン・ミンヒョンとオ・ソンウが青春ドラマの主人公に抜てきされた。
ファン・ミンヒョンは『ライブオン』(原題)で本格的な「演技ドル」(演技+アイドルの合成語)になる見通しだ。オン・ソンウは『場合の数』(原題)で女優シン・イェウンと青春ロマンスを描く。
『青春の記録』でパク・ボゴム、パク・ソダムと共演する若手俳優ビョン・ウソクも注目されている。 あるドラマ関係者は「すでにスターになった俳優たちだけでなく、新しいスターの誕生も期待されている」と説明した。
上半期に相次いだドラマ低迷の連鎖を、“若い”ドラマが断ち切ることが出来るのか関心が集まっている。
しかし、現在のドラマ業界の状況は安易ではない。多くのドラマ制作現場で新型コロナの再拡大を影響を受け、一斉に撮影が中断されたためだ。感染者が出た撮影現場は最小限の人数で少しずつ撮影を続けている。
幸いなことに9月7日から初回放送される『青春の記録』(原題)は、事前制作だったため、支障なく放送されることになった。
しかし、『スタートアップ』と『Run on』は懸念が残っている状況だ。
『スタートアップ』は先日、ティーザー映像を公開して10月の初回放送を予告したが、まだ正確な放送日時は未定だ。
『Run on』も撮影を中断しており、下半期編成に暗雲が立ち込めている。
「青春」というキーワードを掲げた作品が、視聴率不振に陥ったドラマ市場に活力を吹き込めるか注目が集まる。
あるドラマのプロデューサーは「青春の話を扱うこと自体、挑戦的だ。大ヒットした『梨泰院クラス』も“旧世代に対する青春の反撃”という強いインパクトがあったため、興行的に成功した。挑戦と成長、ロマンスはもちろん、差別化できる要素が必ず必要だ」と述べた。
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