相次ぐマネージャーに対する芸能人の“パワハラ疑惑”…不当な待遇を見直すきっかけにすべき

2020年07月11日 話題

マネージャーに対する芸能人の“パワハラ疑惑”が再び浮上した。

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『天国の階段』などに出演した俳優シン・ヒョンジュンの元マネージャーがパワハラを受けたと主張したなかで、シン・ヒョンジュン側は反論している。

シン・ヒョンジュンの元マネージャーであるキム氏は7月9日、とあるメディアとのインタビューで1994年から13年間、マネージャーを務めながらシン・ヒョンジュンから不当な待遇と悪口などのパワハラを受けたと主張した。

報道によると、キム氏は最初の2年間は60万ウォン(約6万円)の月給だったが、作品が成功した後は月給を100万ウォン(約10万円)に上げてもらったという。しかし6カ月後、給料ではなく、作品や広告の仕事を取ってくればその収益の10分の1を支給するということになり、口頭で約束した。だが、その約束は守られなかった。また、マネージャーに対するシン・ヒョンジュンの不満が大きく、7~8年の間にマネージャーを20人近く変えたとも明かした。

さらにキム氏は、シン・ヒョンジュンの母親から買い物や洗車を頼まれるのはもちろん、祝日もシン・ヒョンジュンの母親を教会に送り迎えするなど、不当な扱いを受けたと主張した。

シン・ヒョンジュン

「俳優とマネージャーという関係以上だった」

シン・ヒョンジュン側は「悪意を持って歪曲された部分が多い」と公式立場を発表した。

所属事務所は「シン・ヒョンジュンが大きな衝撃を受けた。数年間ともにした2人の間に葛藤が一度もなく、残念なこともなかったということがありえるだろうか。それでも2人のうちの1人が、そのすべて歳月のなかの一部分を“暴露”として発表するのであれば、それが別の意味で暴力になるということを知ってほしい」と話を切り出した。

そして「シン・ヒョンジュンは13年間一緒に働き、自分も大変だったり、残念だったりしたことも多かったが、“反論”という名でいくつかの事件や問題があったことを明らかにしたりはしない。解決できなかった不満があったのであれば、直接会って話すこともできたのに、残念だ」と立場を明かした。

続いて「マネージャーである前に、20歳の時から知って過ごした同い年の友人だった。男友達の関係で、どれだけ格式なく過ごしただろうか。“この野郎”といった呼び方もあまりに自然だったし、その友人もそうやって接した」とし、「(キム氏の)家族で体が悪い方がいたため、個人的な助けを与えたりもした。単に俳優とマネージャーという関係以上に、家族も助け合った関係」と反論した。

『イ・サン』などに出演した俳優イ・スンジェに続き、シン・ヒョンジュンにまでマネージャーへのパワハラ疑惑が浮上したことで、韓国芸能界に少なからぬ波紋が予想されている。

ただイ・スンジェは、仕事と家族の手伝いが区別されていなかった点や4大保険の未加入など、元マネージャーがメディアに暴露した内容を認め、心からの謝罪を通じて議論が一段落した。

イ・スンジェ

再考すべきマネージャーの待遇

シン・ヒョンジュンの場合、明確な立場の違いが存在しており、事実関係についての攻防も避けられないように思われる。元マネージャーのキム氏が一方的に歪曲した主張をした可能性もあるが、公開したメッセージなどの証拠がすべて嘘ともいえず、今後の双方の立場と対応に基づいて議論の様相が変わることもありえる。

多くの芸能界関係者が一連のパワハラ疑惑が単なる騒動にとどまらず、芸能界におけるマネージャー問題の解決につながっていくべきと口をそろえている。

韓国芸能界が大きな産業として成長し、マネージャーの給与や処遇が徐々に良くなっているのも事実だろう。しかし今も多くのマネージャーが“慣行”という名の下に、劣悪な勤務環境や不当な扱いを受けていることも現実だ。

芸能人とマネージャーの関係について、当事者の意識が一般の常識に基づかなければならないとの声もある。以前までは完全な上下関係だったが、現在はもう少しフラットな関係にならなくてはならないという話だ。

立て続けに疑惑が浮上しているマネージャーへのパワハラ問題をきっかけに、韓国芸能界に新しい文化や制度が定着しなければならない。

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