K-POPアイドルの“暴露戦”はいつまで?SNS時代に求められる姿勢とは

2020年07月06日 話題

SNSの影響力が日々大きくなっている。過去にはSNSの利用に用心深い芸能人が多かったが、最近は日常を共有したりファンと交流したりするツールを越えて、“自分の口”として活用するケースも増えた。

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特に、不合理な状況について積極的に心境を吐露し、主張を述べる手段としても活用されている。さらには解明や論争も行われている状況だ。

多くのフォロワーを抱える芸能人の場合は短時間に自分の主張を発信でき、拡散も容易に行われるため、報道資料よりもSNSを通じて立場を明かすケースが増えた。このような特性によって最近、数多くの“SNS暴露”が物議を醸している。

AOAのメンバー、クォン・ミナとジミンの場合もSNSを通じて暴露と謝罪が行われた。また、赤頬思春期(BOL4)もSNS上で互いの主張を展開しながら今も攻防戦を繰り広げている。

元AOAのクォン・ミナ(左)、元BOL4のウ・ジユン(右)

過去にはグループの不仲やさまざまな問題に対し、所属事務所が積極的に介入して口外禁止や時間稼ぎをしていたが、今やそれも不可能になった。

SNSを利用した暴露の内容や立場は短時間で拡散され、ニュースになるため止める方法がない。SNSだけでなく、YouTubeチャンネルなど新しいプラットフォームを土台にしたコミュニケーション方法が生まれ、こういった影響力はもっと大きくなる見込みだ。

一部では「秘密保持契約書でも書いたほうがいいのでは」という冗談も上がるが、変わっていく状況に適合した芸能事務所の制度が必要という声に重きが置かれている。

もちろん今も過去に比べてクリーンなシステムが定着されつつあるが、練習生からデビュー、その後の活動においても以前とは違う管理システムが必要なのは明白だ。

葛藤が深まって“SNS暴露戦”になる前に問題を解決することも大事だが、その前に不合理な状況があれば即座に声を出し、それが受け入れられる環境が整えられるべきだ。

また、特定の論争があった場合、事実と判明すれば内部での意見調整に時間がかかるのは仕方ないが、できれば直ちに立場やフィードバックを明かすことが必要だ。それによって違う誤解や推測が広まることを防ぎ、不必要な消耗も避けられる。

アーティスト自身もSNSを通じた暴露が持つ危険性を認知すべきだ。SNSで立場を公開することが素早い反応やフィードバックにつながるとはいえ、一度放った言葉は取り返せない上に、自分の意図とは違う方向で解釈や利用される可能性もある。

そしてメディア側も、暴露を一方的に話題性イシューとして取り上げるよりは、事実関係の確認や裏面にある因果関係についてより深みのある視線で取り扱うべきだ。

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