薬物を使用して倒れたまま発見された人気歌手フィソン…製造・販売した男2人は懲役刑に

2020年07月01日 話題

韓国の人気歌手フィソン(本名チェ・フィソン)に“第2のプロポフォール”と呼ばれる麻酔薬「エトミーデート」を販売した外国人男性A氏(35)が懲役刑を宣告された。

【画像】人気歌手の薬物取引の瞬間!

その薬物を製造したB氏(23)も懲役刑に処された。

7月1日、ソウル東部地裁・刑事11単独パク・チョンギル判事は「6月24日、薬事法違反の容疑を受けた35歳の外国人男性A氏に懲役1年を宣告した」と明らかにした。

連日、フィソンに薬物を販売

A氏は3月31日19時53分頃、ソウル松坡(ソンパ)区の駐車場でフィソンに現金140万ウォン(約14万円)で薬物5瓶を販売し、4月2日20時17分頃にも広津(クァンジン)区の複合ビルで現金420万ウォン(約42万円)で薬物18瓶を販売した。

また翌日である4月3日2時頃にも広津区のアパートでフィソンから現金70万ウォン(約7万円)を受け取り、薬物3瓶を販売した。

(写真提供=bnt)歌手フィソン

薬物を製造したB氏は、ステロイドやエフェドリン塩酸塩などを販売する目的で取得し、エトミーデートを製造・販売した容疑(薬事法違反)で懲役2年、罰金500万ウォン(約50万円)を宣告された。

裁判所は、「エトミーデートは過量投与時に呼吸停止が起きる可能性がある専門医薬品だが、被告人たちは自分の犯行が国民の健康に及ぼす深刻な害悪を無視したまま、複数の事情で弁明しながら、真剣に反省していない」とし、「販売したり、販売目的で取得したりした医薬品の量や、広告を通じた販売方法などを照らし合わせてみると罪責が重大だ」と量刑理由を明らかにした。

またB氏は、同種の薬事法違反犯罪で懲役刑の執行猶予に処罰された前科があるとも伝えた。

人気歌手が倒れたまま発見、2度も

先立って歌手フィソンは、彼らから薬物を購入して投薬し、建物のトイレなどで倒れたまま発見され、衝撃を与えた。

フィソンは3月31日と4月2日の2回にわたり、エトミーデートを投与した状態で倒れたまま発見された。警察の調査の結果、2回目に意識を失った翌日の夜明けにも再び薬物を購入していたことが明らかになった。

エトミーデートは現行法上、麻薬に分類されておらず、フィソンは調査直後に帰宅となったが、所属事務所は「フィソンは父親の突然の逝去と知人の相次ぐ死亡、そして昨年に苦労した事件により、耐え難い時間を過ごしている」とし、「フィソンは現在、病院に入院して精神科の治療を受けている。警察署から帰宅後も極端な考えとうつ病、パニック障害などの症状を見せているからだ」と明らかにした。

なおフィソンは、2019年12月にプロポフォールを数回投薬した容疑(麻薬類管理による法律違反の疑い)でも警察の捜査を受けた。慶北地方警察庁は去る4月23日にフィソンを書類送検し、起訴意見で検察に送致した。

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