大ヒット曲『江南スタイル』の歌手PSY(サイ、本名パク・ジェサン)に対する警察の捜査の強度が高まっている。
12月11日、警察などによると、ソウル西大門(ソデムン)警察署は11月4日にPSYの所属事務所であるP NATIONと車両を家宅捜索した。
PSYは現在、睡眠薬をめぐる「非対面処方および代理受領」疑惑に関する捜査を受けている。
警察は今回の家宅捜索を通じてPSYの携帯電話を押収し、デジタルフォレンジックを進めており、非対面処方や代理処方に関連する資料を精査しているとされる。近くPSYを召喚して事情聴取する案も検討中と伝えられた。
PSYの所属事務所は「調査要請に積極的に協力しており、今後も法的手続きに従って必要な措置を行う」と明らかにした。
先立って8月、警察はPSYを被疑者として立件し捜査を進めてきた。
PSYは2022年から最近まで、ソウルの総合病院で向精神性医薬品である「ザナックス」と「スティルノックス」を対面で診療を受けずに処方され、マネージャーを通じて代理受領した疑いを受けている。
ザナックスは不安障害の治療と症状緩和に効果がある医薬品であり、スティルノックスは成人の不眠症の短期治療に効果がある専門医薬品だ。いずれも医師の診断と処方が必要な向精神性医薬品に該当する。
警察は、これらの薬品を処方した総合病院の教授A氏についても捜査している。ただしA氏は「非対面で診療した」との趣旨で容疑を否認しているとされる。
PSY側は、睡眠薬をマネージャーが代わりに受け取った事実について「専門医薬品を代理受領した点は明白な過誤であり、不注意であった」と認めつつも、「医療陣の指導のもと、定められた容量を処方され服用したのであり、代理処方はなかった」として、一部容疑については線を引いた。
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