故キム・セロンさんの遺族側代理人が、「捏造だという印象操作はやめろ」と強く警告した。
12月5日、キム・セロンさん遺族側の法律代理人である法務法人ブユは、「俳優キム・スヒョン側の法律代理人コ・サンロク弁護士が、遺族に対し“捏造している”という印象操作を行い、遺族を加害者のように扱い、『地獄に落ちても、よくてドブのような場所で生きるしかない』などと発言した」と明らかにした。
さらに代理人によると、11月26日にセロンさんの母親が立場文を発表した後も、コ弁護士はキム・セロンさんについて「躁うつの狂った人」「情緒不安定な“ナムミセ”(男に狂った人を指す蔑称)」「未成年ナムミセ」など侮辱的な表現を使用。遺族に対しても「故人の名誉を本当にうまく守ってますね」「故人の名誉なんて犬にくれてやったような連中だ」などと皮肉や嘲笑を続けたという。
遺族側は、「キム・スヒョン側が侮辱と印象操作を続けたため、12月4日に捜査機関へ提出した証拠の中から、最低限の資料だけ公開した」と説明。「フォレンジックで抽出した資料を公開した後、『会話相手が本当にキム・スヒョンなのか』と疑う声が一部あったため、論争終息のために追加資料を最小限だけ公開する」と付け加えた。
今回遺族側は、キム・スヒョンと推測される人物とキム・セロンさんが交わしたメッセージの内容を公開。さらに「2018年6月20日、キム・スヒョンの自宅で2人が会い、タッポックムタン(鶏の煮込み料理)を一緒に食べた際の動画も残っている。この映像まで『捏造だ』とする主張が出ているため、当日撮影した写真とメッセージ履歴を公開する」と説明した。
遺族側は、「キム・セロンさんの携帯電話など電子機器はすべて捜査機関に提出し、誠実に捜査に協力している。今回公開した証拠はすべてフォレンジックデータで、改ざんは一切ない。キム・スヒョン側は遺族と故人への侮辱をやめ、捏造だと決めつける印象操作を中止すべきだ」と強調した。
一方、キム・スヒョン側のコ・サンロク弁護士は、遺族の度重なる証拠公開について「核心的な質問には答えず、3月に公開された資料を繰り返しているだけだ」と反論。
また「捜査機関とのやり取りの中で把握したところ、遺族自身も“キム・スヒョンに軍服務中の恋人がいた”ことを知っており認めている。また、故人にも2017年・2018年当時に別の恋人がいた。芸能界では交際が公表されていなくてもすぐ噂が広まるため、キム・セロンさんに恋人がいたこともキム・スヒョンは把握していた」と主張している。
(記事提供=OSEN)
◇キム・セロンさん プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛。2025年2月16日、24歳でこの世を去った。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
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