映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が韓国で巻き起こした日本アニメブームを引き継ぐ挑戦者たちがやってくる。
映画『チェンソーマン レゼ編』が9月24日に公開されるのだ。
『チェンソーマン レゼ編』は、電動ノコギリの悪魔ポチタとの契約によって「チェンソーマン」となった少年デンジと、謎めいた少女レゼの出会いを描いた作品。人気アニメ『チェンソーマン』初の劇場版であり、原作の中でも最も人気のあるエピソード「レゼ編」を映画化し、デンジとレゼのアクションとロマンスを盛り込んでいる。
韓国でも注目度が高く、『チェンソーマン レゼ編』は9月24日午前0時現在、前売り率18.2%、予約枚数13万4583枚を記録し、同時期公開作の中で2位につけた。
また公開週の月曜日時点の予約観客数は7万7502人で、累計510万人を突破しロングラン中の『F1/エフワン』(6万7243人)、話題作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(5万3283人)までも大きく上回った。
先立って、日本で9月19日に公開された『チェンソーマン レゼ編』は、現地で『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』『8番出口』『国宝』などの話題作を抑え、ボックスオフィス1位に輝いた。
公開初日の興行収入は4億2000万円、観客数は27万2000人。また週末3日間で計12億円、累計観客数80万7000人を記録し、新たな大ヒット作の誕生を告げた。
現地での人気を追い風に、韓国内での公開でもどのような成果を上げるのか期待が高まっている。何より、先に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が前例のない記録を打ち立て、日本アニメーションの劇場公開への関心が熱を帯びており、まさに公開の好機だ。
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は、日本公開66日で累計観客数2362万人を動員し、グローバル興行収入814億円を突破するなど記録的なヒットを続けている。
韓国内での人気も依然高く、急速に累計480万人を動員し、2025年年間ボックスオフィスで3位に入った。さらに9月25日には吹替版の公開を控えており、累計500万人突破も間近と見られる。
さらにもう一つのアニメーション映画も公開を控えている。
日本の人気漫画家・芥見下々の『呪術廻戦』を原作とする『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』が、10月16日に韓国公開予定だ。同作は2006年春を舞台に、五条悟と夏油傑、2人の呪術師の友情と悲劇の幕開けを描く。
『鬼滅の刃』は原作漫画の人気に後押しされ、劇場版まで熱狂を広げている。そして続く『チェンソーマン』『呪術廻戦』もまた、原作が大きな成功を収めた作品だ。
韓国で繰り広げられている熱い日本アニメブームの最終的な勝者は誰になるのか、大きな関心が寄せられている。
■【写真】『鬼滅の刃』グッズを韓国が問題視「正当化の口実になる」
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