『100日の郎君様』の第2話の中で、女優ナム・ジヒョンが演じるホンシムが「百叩きの刑罰」を受ける場面が出てくる。
この百叩きは韓国時代劇の中でもよく出てくる。
特に、棒でひどく叩かれるシーンはどの時代劇でも過激に描かれている。それは、ホンシムも同じだった。
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果たして歴史の史実では刑罰はどのようになっていたのだろうか。
朝鮮王朝時代、刑罰には重い順に次の刑罰があった。
・死刑(一番多いのが首をはねる刑)
・流刑(遠方に流罪にする刑)
・重労働(本当につらい労働を長くさせる刑)
・杖刑(杖で叩く刑)
・笞刑(笞で打つ刑)
以上の5つの刑罰は朝鮮王朝の基本法典である「経国大典」でしっかりと規定されている。
この5つの刑罰の中で一番刑が軽いのは笞刑で、これは終わったら家に帰ることができた。
その次の刑罰は杖刑だが、この場合は終了後に牢獄に入れられることもあった。百叩きで満身創痍になったあとに牢獄に入るのはかなり辛い。それだけに、多くの人が放免にしてもらえるようにワイロを使ったようだ。
ドラマの中でのホンシムの場合はどうだったのか。彼女の場合は結婚していなかったことが罪に問われたので、理不尽もいいところだ。
しかし、彼女は幸いだった。救ってくれる人が現れたからだ。そこから、ドラマは新しい夫婦関係を見せてくれることになった。実に面白い展開だった。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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