幼い見た目を理由にオーディションに落選し続けたチョ・ユリ、妊婦役を熱演した『イカゲーム』の舞台裏

2025年07月15日 話題

切実だった。ほとんどすべてのオーディションに落ちた。

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カメラ越しにはさまざまなイメージがあるように見えるが、実際に見ると幼いイメージのために落選したという理由が多かった。

オーディションを受けた当時、ジャンル作品が多かったことや、チョ・ユリが実際の外見より年上の役に挑戦したことも落選の背景にあった。そんな中で『イカゲーム』のオーディション告知が上がった。

最初からやり直す気持ちだった。

唯一無二のキャラクターを手に入れた

チョ・ユリと所属事務所の関係者は、切実な思いでオーディションに臨んだ。台詞の演技と自由演技の2つの映像オーディションから始まった。

チョ・ユリ
(写真提供=Netflix)チョ・ユリ

チョ・ユリの関係者は「深夜3時まで映像を見てフィードバックを繰り返す過程を長い間続けた。切実な気持ちで臨めば、必ずオーディションに合格できるという期待を持って取り組んだ」と語った。

その思いが通じた。継続してオーディションに合格し、監督との面談まで進んだ。最終オーディションのとき、どうしても助けられることがなかったマネージャーは奉恩寺(ポンウンサ)に行った。お守りを買い、108回礼拝をした。

この関係者は「何でもいいから助けになりたかったが、方法がなかった。せめて天に祈ろうという気持ちで奉恩寺を訪れ、天に涙で訴えた。かなり激しく泣いた」と話した。

チョ・ユリは自ら髪を切った。演じる“ジュニ”は、整った印象ではないと解釈したためだ。できる限り“生”のイメージを作ろうとした。

結果として、唯一無二のキャラクターを手に入れた。ジュニは家族に捨てられ、さらに男にも拒絶された20代の妊婦だ。実質的に『イカゲーム』シーズン2~3へと続く過程で、最も劇的なストーリーを持つ人物である。物語が続いていくために新しい命を産む人物でもあった。

チョ・ユリは「オーディションに受かったときは、ただうれしかった。こんな大きな作品に自分が参加できるのがうれしかった。ものすごい検証過程を経て合格したので、『この子に任せられる』という信頼をもらったということで、誇らしかった。演技がしたかったので、その機会を掴めたことがありがたかったし、撮影中も皆さんがとてもよく気遣ってくれて幸せだった」と語った。

『イカゲーム』でジュニを演じたチョ・ユリ
(写真提供=Netflix)『イカゲーム』でジュニを演じたチョ・ユリ

複雑な内面を多面的に表現しなければならなかった。新人には負担にならざるを得ないキャラクターだ。撮影に臨むまで悩み続け、新しい解釈を見つけるために集中して取り組んだ。その努力が実を結んだ。

公開後は好評が相次いだ。特に「目つきが良い」という称賛が多かった。実際に見ると丸く大きな目だが、『イカゲーム』では一貫して細く鋭い目を見せた。キャラクターに完全に溶け込んだのだ。

ミョンギ(演者イム・シワン)をにらむとき、恐怖に震えるとき、ギフン(演者イ・ジョンジェ)に子どもを託す瞬間、すべてにおいて感情と表情が適切だった。初めての演技デビューであることを考えれば成功だったといえる。

冷酷なサバイバルの世界を生き抜いたチョ・ユリだ。家庭の事情により芸能界志望者として耐えられる最後の道で、オーディション番組『PRODUCE 48』と出会った。殺さなければ殺される競争社会の中で、ジュニの気持ちで勝ち抜いた。比較的規模の小さい事務所だったにもかかわらず、最終的に3位で合格した。

「『PRODUCE 48』のときは毎日が薄氷の上を歩くようでした。そのおかげでジュニの気持ちをよく理解できたと思う。人生をかけて挑んでいたので、恐怖心も大きかった。アイドル生活のときも、さらに大きなサバイバルだと思っていた。人生は山を越えてまた山であり、オーディションは終わらない。今は『自分はサバイバルの強者だ』という気持ちで臨んでいる」

チョ・ユリ
(写真=WAKEONE、genieミュージック)チョ・ユリ

次回作は、『マスクガール』で知られるキム・ヨンフン監督の『バラエティ』だ。アイドルの世界とスリラーを融合させた作品である。台本を読んだ以外には何も聞いていない。あまりに情報がなく、何も話せない状況だ。

バラエティ番組で語ったように、一気にソウル大レベルまで上がったチョ・ユリには、多くのチャンスが与えられる可能性が高い。

「初めての作品なので、理解してもらえた部分も少なくなかったと思う。今回の『イカゲーム』での経験を基に、これからは証明していかなければならない人になったと感じている。もっと良い作品でまたお会いする」

◇チョ・ユリ プロフィール

2001年10月22日生まれ。2017年に放送されたオーディション番組『アイドル学校』(原題)に出演したが、惜しくもデビューメンバーには選ばれなかった。Stone Musicエンターテインメントで9カ月間、練習生期間を過ごした後、オーディション番組『PRODUCE 48』に出演し、2018年10月にIZ*ONEとしてデビューした。2021年10月、1stシングルアルバム『GLASSY』を通じて、ソロデビュー。2024年12月に配信された『イカゲーム』シーズン2、続くシーズン3で妊婦のジュニ役を熱演し、女優としての可能性も開いた。

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