活動休止を表明しているK-POP女性グループNewJeansが裁判所の和解勧告を拒否し、所属事務所ADORとの信頼関係が“破綻”していることを再び強調した。双方の対立が長期化するなかで、両者間の溝は修復不可能な段階まで深まっている。
ソウル中央地裁・民事合議41部(チョン・フェイル部長判事)では6月5日、ADORがNewJeans相手に起こした専属契約の有効性確認訴訟の第2回弁論期日が開かれた。
ただこの日、NewJeansのメンバーは出廷しなかった。
この日、NewJeans側はADORが所属アーティストに対する保護義務およびマネジメント契約を適切に履行しなかったと主張。さらには音楽プロデューサーHitchhiker(ヒッチハイカー)との面会に言及し、「単に代替可能な人物を探すことがマネジメントのすべてではない。具体的にどのような話し合いがあったのか説明すべきだ」と主張した。
これに対し、ADOR側は「NewJeansが契約解除の事由を追加し、事後的に正当化している。被告が主張する個別の事由は不当だ。次回期日までに具体的な立場を文書で提出する」と指摘した。
地裁は公判の最後に、両者へ「和解の意志の有無」を再度尋ねた。今年3月に行われた第1回弁論期日でも出された同じ質問だった。
ただ、「前回は(和解の意志が)ないと答えたが、あまりにも残念なので、裁判所の立場として和解を勧めたい。和解する考えはないのか」という地裁の問いかけに対し、NewJeans側は「依頼人と相談してみるが、すでに信頼関係は破綻している。戻れない川を渡ってしまった」と答えた。
NewJewnsは「信頼関係の破綻」というフレーズを過去にも使用している。
昨年12月、ADORから専属契約有効確認訴訟を提起された際、「所属アーティストを保護する義務さえしっかりと履行できず、数回にわたって契約事項を違反したADORとHYBEに対する信頼はすでに崩れました」「信頼関係の破綻と契約違反にもかかわらず、私たちにあと5年の仕事を強要することは、非合理的であるだけでなく、非人間的な処置です」と伝えていた。
この裁判に先立ち、ADORがNewJewnsのメンバー相手に申請した「所属事務所の地位保全および広告契約締結などの禁止仮処分」において、裁判所はADOR側の主張を認めた。裁判所は仮処分申請を認め、NewJewnsがADORの事前承認や同意なく単独で活動してはならないと命令し、NewJewns側の異議申し立てを棄却した。
また、5月にADORが申請した「間接強制」も認めた。これにより、「債務者(NewJeans)は専属契約の有効性確認訴訟の1審判決が言い渡されるまで、債権者(ADOR)側の事前の承認または同意なしに単独もしくは第三者を通じて芸能活動を行ってはならない」という決定をNewJewnsメンバーが違反した場合、違反行為1回ごとに10億ウォン(日本円=約1億533万円)をADOR側に支払うことを命じていた。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
■【写真】NewJewns・ミンジ、“女王様オーラ”ダダ漏れの網タイツ姿
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