SEVENTEENとともに練習生を経験し、人気オーディション番組『PRODUCE 101シーズン2』で人気を集めた歌手サムエルが、6年ぶりに韓国のステージに戻ってくる。
新曲『ROCKSTAR』を通じて本格的な活動再開を宣言した彼は、困難な時期を乗り越え、再び音楽で自分の存在を証明しようとしている。
最近、本サイト提携メディア『OSEN』の本社で行われたインタビューで、サムエルは新シングル『ROCKSTAR』への想いやこれまでの道のりを語った。
5月9日にリリースされた『ROCKSTAR』は、サムエルが約1年ぶりに韓国で発表するHIPHOPジャンルの楽曲であり、本格的な韓国活動再開を告げる作品となっている。
サムエルは2019年、前所属事務所との法的争いをスタート。その後、父親がアメリカで殺害されるという悲劇が起き、長期間にわたって活動を中断することとなった。父親は当時、アメリカで自動車販売店と不動産会社を経営していた実業家で、事件は現地でも韓国内でも大きな衝撃を与えた。
苦難の時期を経て昨年、サムエルは5年ぶりにシングル『NOW』をリリースし、音楽界へ復帰。そして今回の『ROCKSTAR』を通じて、本格的なカムバックを果たした。
約5年間の空白期間について、サムエルは、「アーティストって、常に動き続けてこそ“火”が消えないんです。でもこれまで、自分の中の火は消えていなかったけど、マッチが足りなかった感じでした。前の事務所とのトラブルも、父のことも、コロナも重なって、心の中はすごくしんどかったです」と語った。
特に父の死については、「アメリカに一度行って、久しぶりに父と話した1週間後に事件が起きました。そのときは健康的にも精神的にも、自分で自分をもっと苦しめていたと思います。“もう音楽なんてやめようかな”とさえ思いました」と率直に振り返った。 しかし、そんな彼を再び奮い立たせたのは、家族とファン、そして“音楽そのもの”だった。
「一番の決め手は、家族が僕をどう見ているかでした。きっと両親は今の僕を望んでいないだろうと思ったんです。そして、こんな形で待ってくれているファンにも失礼だなって。そして、何より僕が一番好きなことが“音楽”だったんです」
コロナ禍では、家にこもりながら自ら音楽制作にも取り組んだという。「“外に出られないなら、家でできることを”と思ってパソコンを買って曲を作り始めました。健康な体と心をつくるために運動もして、自分自身を鍛える時間でした」と話した。
5年間という長い空白については、「早く戻りたい気持ちはあったけど、準備ができていなかったです。ファンのためにもちゃんと戻るべきだと思って、時間はかかってしまったけど、納得できる状態で戻ってこようと決めていました」と語った。
2015年に13歳でHIPHOPデュオ「1PUNCH」としてデビューし、今年で活動10周年を迎えるサムエル。当時を振り返り、「ただ音楽が好きで始めただけで、ビジネスとしての意識なんてなかったですね。振り返ると、すごく純粋だったなと思います。頭の中は空っぽで、ただの子どもって感じでした。今はいろんな経験を経て、少しは大人になれた気がします」と笑った。
自身をどんなアーティストだと思うかという問いには、「僕はパフォーマンスが強いアーティストだと思っています。ダンスはもちろん、バンド音楽にも挑戦したいし、ジャンルの幅も広くなってきていると思います。曲も書けるようになったので、歌い方の幅も広がりました。いつも新しくて面白い音楽を届けたいという気持ちでいっぱいです」と答えた。
最後に、「久しぶりにカメラの前に立つので、自分の姿が少しぎこちなく見えるかもしれませんが、それでも温かく迎えてくれて、たくさん応援してくれたら嬉しいです。これからいろんな姿と楽しい時間を一緒に過ごしていきたいです」とファンへ感謝の気持ちを伝えた。
(記事提供=OSEN)
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