これまでブラックやホワイトを基調とし、洗練された雰囲気を演出していた女優たちのドレスが、今年の百想芸術大賞ではより華やかで大胆に変化した。単調な色使いは姿を消し、多彩なカラーがレッドカーペットを彩った。
“百想の女神”として10年連続で司会を務めたスジは、今年も圧倒的な存在感を放った。銀色の刺繍と大きな羽飾りがあしらわれたドレスは、まるで螺鈿(らでん)を想像させる上品な光沢感で注目を集めた。気品の中に華やかさを込めた装いは、スジの魅力を最大限に引き出していた。
イム・ジヨンは、深みのある真紅のドレスで妖艶な美しさを放った。古典映画の主人公を彷彿とさせるヘアスタイルとメイクがドレスと調和し、彼女特有のオーラを一層際立たせた。
放送部門最優秀演技賞を受賞したキム・テリは、登場から衝撃的だった。きらびやかなビーズ装飾が施されたチューブトップドレスで肩とウエストを大胆に露出し視線を集めたかと思えば、授賞式では優雅なシルエットのピンクドレスに着替え、ドラマチックなスタイルチェンジを披露した。大胆さとクラシックな美しさを併せ持つ演出であった。
ソン・ヘギョはブラックではなく、ダークグレーのスーツ風ドレスで落ち着いたカリスマ性を見せ、チョン・ウンチェはメタリックなシルバードレスで都会的かつシックな印象を与えた。
ノ・ジョンウィはブラックドレスに華やかなデイジーの刺繍をあしらい、フレッシュで愛らしい雰囲気を漂わせ、パク・ジヒョンは淡いピンクの貝殻を思わせるドレスを選び、透き通るような肌をより引き立てていた。
単調さを脱した今年の百想芸術大賞のドレスたち。色彩とディテールで存在感を放った女優たちのファッションは、レッドカーペットを舞台にした、もう一つの“芸術”であった。
(記事提供=OSEN)
◇ペ・スジ プロフィール
1994年10月10日生まれ。2010年デビューのガールズグループ、missAのメンバーとしてK-POP界の最前線を駆け抜けた。女優としての活躍も目覚ましく、2012年公開の韓国映画『建築学概論』では“国民の初恋”と称されるほどの人気を得た。現在は韓国を代表する女優として、多彩な作品に挑戦し続けている。
◇イム・ジヨン プロフィール
1990年6月23日生まれ。2011年に女優デビュー。2014年にソン・スンホン主演映画『情愛中毒』で一糸まとわぬ果敢な熱演を見せて、注目を集めた。以降、ドラマ『上流社会』(2015)、『吹けよ、ミプン』『テバク~運命の瞬間(とき)~』(2016)、映画『タチャ ワン・アイド・ジャック』(2019)などに出演。2022年12月公開のNetflix『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』で主人公を苦しめる悪役“パク・ヨンジン”を演じて視聴者に深い印象を残し、注目度が急上昇した。
◇キム・テリ プロフィール
1990年4月24日生まれ。アナウンサーを夢見て新聞放送学科に入学するも、大学の演劇サークルがきっかけで女優を志す。2016年の映画『お嬢さん』で正式なスクリーンデビューを果たし、一躍脚光を浴びた。その後、映画『ムニョン』『1987、ある闘いの真実』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』などに出演。2018年、俳優イ・ビョンホン主演の『ミスター・サンシャイン』でドラマ初出演&初主演を果たす。ドラマ『二十五、二十一』では女子高生役を熱演するなど、高い演技力が評価されている。
◇ソン・ヘギョ プロフィール
1981年11月22日生まれ。1996年にファッションモデルの選抜大会で大賞を受賞後、雑誌やCMモデルとしての活動を経て『初恋』でドラマデビューした。2000年に放送されたドラマ『秋の童話』で演じたウンソ役が大きな反響を呼び、一躍人気女優に。その後も『ホテリアー』(2001年)、『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016年)、『ボーイフレンド』(2018年)といった日本でも人気の高いドラマ作品に出演。2017年には『太陽の末裔』で共演したソン・ジュンギと結婚したが、約1年8月の夫婦生活を経て2019年6月に離婚した。
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