BTSのJINとの深い親交でも知られる料理研究家兼タレントで、外食大手「The Born Korea」の代表を務めるペク・ジョンウォンが、相次ぐ論争の責任を取って放送活動の中断を発表した。企業改革への覚悟を表明し、直接謝罪の言葉を述べた。
ペク・ジョンウォンは5月6日、自身のYouTubeチャンネルに「最初からやり直します」というタイトルの動画を投稿。冒頭では、今年初めに発覚した農産物の原産地偽装表示問題に言及し、その後の無許可倉庫の使用や業務用調理器具の使用など、様々な論争の渦中にあったことを率直に認めた。
「これまで自身を深く省みる時間を持ち、会社の問題を点検し、再整備することに努めてきました」と語ると「品質管理、食品安全、イベント現場の衛生など、あらゆる問題の根本的原因を突き止め、ひとつずつ改善している」と状況を説明した。
続けて「すべての責任は私にある。私が変わらなければ、真の変化は起こせないと悟った」と述べ、頭を下げて謝罪した。そして「骨を削る覚悟で組織を刷新し、社員との対話を通じて企業文化そのものを変えていく」と強調した。
また、近年取り沙汰されていた「放送パワハラ疑惑」にも触れ、「これもまた私の過ち」とし、「良い番組を作る過程で、私の言動が誰かを傷つけたなら、それは私の責任」と謝罪の意を示した。
こうした一連の事態を受けて、ペク・ジョンウォンはすべての放送活動の中断を宣言。「現在撮影中の番組を除いて、今後のすべての放送活動を中止する」と明かし、「今後は放送人ではなく企業人として、The Born Koreaの成長にすべての情熱と力を注ぐ」と述べた。
また、ペク・ジョンウォンは加盟店オーナーに対する支援強化にも言及。緊急支援策に加えて、ブランド別の追加支援案を来週中に実施する予定であり、「本社の利益を加盟店と分かち合う気持ちで、より良い循環構造を築いていきたい」と語った。
最後に「小さな店舗からスタートしたあの日のときめきと、上場初日の重責を今も鮮明に覚えている。その初心を胸に、もう一度原点に立ち返って歩み始める」と結び、再出発への覚悟を滲ませた。
現在、ペク・ジョンウォンとThe Born Koreaは、食品表示広告法違反の容疑で捜査を受けている。
◇ペク・ジョンウォン プロフィール
1966年9月4日生まれ。韓国の大手外食企業THE BORN KOREA(ザ・ボーン・コリア)の代表取締役を務める外食経営専門家。“韓国料理の巨匠”とされており、タレント活動にも積極的。延世大学社会福祉学科を卒業し、砲兵将校として兵役を務めた。その後、1993年にソウル江南(カンナム)で「元祖サムパプチプ」をオープンして外食産業に参入。チェーン店所有数が韓国最多を記録する企業に発展させた。日本でも「本家」(ボンガ)、「セマウル食堂」「香港飯店0410」「ハンシンポチャ」といった人気店がチェーン展開されている。
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