なぜTWICEは叩かれない?K-POPアイドルの“過激衣装”が議論になるなかで「信頼される力」

2025年04月22日 K-POP #TWICE

K-POPアイドルの過激な衣装をめぐる議論は、もはや定番の話題となりつつある。

【写真】TWICE・モモ、“胸元チラリ”

つい最近も、アメリカ・カリフォルニアで2週にわたって開催された「コーチェラ・フェスティバル」で、BLACKPINKのジェニーが披露したステージ衣装が「過激すぎるのではないか」と物議を醸した。

さらに、日本での活動も著しいLE SSERAFIMに関しても、グループ全体の衣装の“布面積”が回を追うごとに減っているとする声が広がり、SNS上では是非を問う意見が飛び交ったことがある。

NewJeansも例外ではないだろう。デビュー当時、全員が未成年だった彼女たちは、大人びたコンセプトや露出のある衣装が一部で問題視され、「性的対象としての演出ではないか」と懸念を呼んだ。

TWICEが叩かれないワケ

ポップで健康的なイメージを保ってきたTWICEも、近年は衣装スタイルに変化が見られるようになった。

TWICE
(写真提供=JYPエンターテインメント)TWICE

特に2024年末のNHK紅白歌合戦では、メンバーたちが揃って披露した“ミニ丈衣装”が注目され、「イメージが変わった」「今のTWICEは攻めている」といった声があがった。

一部からは「過激すぎるのでは」という意見や、「清楚なイメージが好きだったのに」といった声も見られた。

それでも、TWICEに対しては「堂々としていてカッコいい」「洗練されている」など、比較的ポジティブな反応が目立つのも事実だ。また、前出のガールズグループと違い、メディアが取り上げて批判するといったケースもほとんどない。

その背景には、彼女たちがこれまで築いてきた信頼感や成熟したパフォーマンス力、そして所属事務所JYPエンターテインメントの徹底した教育方針があるのかもしれない。

JYPエンターテインメントでは、デビュー前の練習生に対して人間性やマナーに加え、性教育までも実施していることで知られている。

2020年10月28日に放送されたMBCのバラエティ番組『ラジオスター』では、TWICEのメンバーが練習生時代を振り返りながら、JYPエンターテインメントで受けた性教育について語り、大きな話題となった。

『ラジオスター』に出演したTWICE
(画像=MBC)『ラジオスター』に出演したTWICE

リーダーのジヒョは、9歳でJYPエンターテインメントに入社し、10年間にわたり練習生として過ごしてきた。番組内で彼女は、「必要なことだとは思ったが、会社がわざわざ時間を取って性教育の授業をしているのはどうなんだろうと当時は思っていた」と本音を明かしている。

講師を務めたのは、韓国で性教育の第一人者として知られるク・ソンエ氏。ナヨンは「最初は女性練習生だけで受けていたが、のちに男女合同の授業となり、とてもおもしろかった」と語り、和やかな雰囲気の中で行われていたことがうかがえる。

またTWICEのメンバーたちは、性教育に加えてITリテラシーや個人情報保護といった内容の教育も受けたと明かし、視聴者を感心させた。

女優としても活躍する元miss Aのペ・スジも、JYPエンターテインメント時代を振り返り、「歌やダンスだけでなく、性教育まで行う会社」だと語っている。講師が事務所に直接来て練習生全員に授業を行うほか、ボランティア活動などを通じて人間性を育てるカリキュラムもあったという。

JYPエンターテインメントのこうした教育体制は、所属アイドルたちの「見せ方」や「発信の仕方」ににじみ出ており、ファンとの信頼関係を築く土台になっているようにも見える。

TWICEの振る舞いや姿勢の奥には、JYPエンターテインメントが長年かけて育ててきた「教える力」が息づいている。彼女たちのステージが放つ説得力は、ひとつの正解を静かに示しているのかもしれない。

(文=スポーツソウル日本版編集部)

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